ラフなスタイルで乗るワーキングピックアップ 。|シボレー・S-10【東京カーライフ】

まるでLAの豪邸の庭を手入れしていそうな装い。植栽の手入れを行うガーデナー、平野さんの相棒は、荷台に仕事道具を満載したいい感じにくたびれたピックアップだ。郊外でも活躍している平野さんだが、アメリカンな建物に似合うグリーンをプロデュースするなど、仕事ぶりやクルマ選びに都会のスタイルを感じさせる。

「FLATFIELD GARDEN SERVICE」代表・平野正大さん|21歳から庭師として働き、特殊な植物も取り扱っているプロフェッショナル。休日は趣味のサーフィンを楽しむなど、アウトドアマンの一面も

クルマはもちろんスタイルもアメリカ。

元々XENONのフルエアロが装着されていた個体で、リアのロールパンバンパー(黒塗装の部分)にその面影が残る

麦わら帽子にハーフパンツ、そして目立ちやすいイエローのTシャツというアメリカのロードワーカーのような出で立ちで、キャリアを装着したワークトラックで仕事をしているガーデナーの平野さん。ガーデナーとは日本風に言えば、植木屋や庭師という仕事に該当する。

元々軽自動車で仕事をしていたそうだが、30歳の時友人とサーフィンに行ったLAで、郊外の家の庭を見た時に、自分と同じ仕事であろうガーデナーが働くスタイルがカッコよく「これだ!」と思い立ち、自身もアメリカンなスタイルを踏襲。VISSLAのハーフパンツに麦わら帽子、ブランドストーンのブーツといった出で立ちに。そして2年前に’96年式のシボレーS10に乗り換え、現在のワークスタイルになったそうだ。

取り扱う植物は幅広く、サボテンやヤシといった日本では数少ない植物にも造詣が深い。アメリカンな建物に似合うグリーンをプロデュースしたり、チョイスする植物のアドバイスを行うなど仕事の幅を広げ、現在では平野さんの手掛ける仕事のファンも多い。

取材当日は東金市にあるEG DINERで依頼された植栽の手入れを行なっていた。店の周りに配置したグリーンはすべて平野さんがプロデュースしたもの

「1996 CHEVROLET S-10」のディテールを拝見!

シートにはサーファー御用達のジャージ素材のカバーを装着。濡れていたり汚れた格好でも気兼ねなく座れる優れもの。

エンジンはアストロなどと同じV6の4.3リッターVORTECに4速ATの組み合わせ。燃費は決してよくないが、快適かつパワフルに走る。

ボディは入手後にホワイトにペイント。アメリカのお仕事グルマに憧れて、ドアには屋号と松ぼっくりをモチーフにしたイラストが描かれる。

荷台には仕事内容によって様々な道具が搭載される。本日は主な作業が剪定ということで、トリミングした枯葉などを入れる大きなゴミかごや剪定用の工具などが積まれていた。

(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...