デザインから感じられる機能美の数々。
「ディフェンダーに乗っていたので、正直Gクラスに興味はありませんでした。たまたま縁があって、プロフェッショナル仕様の現車を見せてもらったら、その細部まで作り込まれた意匠に惹かれてしまって……」
そう語る尾崎さんは、ビーチャムジャガーやパンダなども乗り継いできた大のクルマ好き。このGクラスは、ルーツとなった軍用車のゲレンデヴァーゲンを色濃く反映した限定車で、生産台数が少なかったこともあり、現在ではプレミア価格で取引されている。車体は細部まで作り込まれており、徹底したこだわりとクラフトマンシップを感じさせる仕上がりだ。これは “綺麗な服を丁寧につくる”をコンセプトにしている尾崎さんのブランド、サンカッケーにも通じるものがあるのでは?
「そう指摘されると共感できるものはありますね。このクルマに惹かれたのは、デザインから機能美が感じられること。高級感のある今のGクラスもよいのですが、高級なだけでは乗ろうと思いません。このクルマは、ひとつひとつのディテールにしっかりと意味がある事がおもしろいなと。僕は東京と長野で生活をしていて、田舎だと急に悪路になることもあります。だからどんな道でも安心して走れて、高速も快適に走れるのがマスト。そうなるとこの年代のGクラスがちょうどいいんです」
「2013 MERCEDES-BENZ G300CDI PROFESSIONAL」のディテールを拝見!
同じ年代のGクラスとはまったく違い、軍用車のゲレンデヴァーゲンを彷彿とさせるシンプルなインテリアも惹かれた理由のひとつと語る。
このプロフェッショナル仕様は、トランクスペースがウッドになっている。尾崎さんは積載しやすいように仕切りなどをカスタムオーダーした。
このプロフェッショナル仕様の大きな特徴が、軍用スペックのシュノーケルとヘビーデューティなサイドミラー。男心をくすぐる意匠だ。
チェック柄のファブリックシートに加えて、フロアが剥き出しの鉄など、ラグジュアリーなテイストがないのも魅力的。
リアシートにドリンクホルダーなどの快適装備がいっさいないため、シートに後付している。
ヴィンテージのリモアのスーツケースなど、軍用車のテイストに合わせた小物もセンス抜群。
(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/A.Simosaka 下坂明弘 取材協力/ サンカッケー http://sunkakke.jp/
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