「ジェラード」代表・後藤洋平さん
高円寺のヴィンテージショップ経営・古着バイヤーという経験を活かし、ジェラードを立ち上げる。世界中のヴィンテージウエアをモチーフに、現代的に再構築する物づくりの姿勢に、共感するファンは多い。
ジェラードが研究を重ねる、ジーンズの王道モデル。
ヴィンテージショップからスタートし、オリジナルプロダクツの展開を広げるジェラード。トータルコーディネイトできる幅の広さが魅力であり、ヴィンテージをベースとした独自の作り込みと、現代的なシルエットで再構築する。そんなこだわりのあるモノづくりのひとつに、ジーンズがある。
「我々のジーンズのモノづくりにおいて、多大なる影響を与えた存在がジーンズの王道である501XXで、その中でもファンの間で完成形と呼ばれることの多い1947モデルです。
ちょうど55デニムのリニューアルも控えており、我々が最初に解体し研究したのが’50年代初頭の1947後期モデル。米綿の種類から選定し、糸やインディゴの色味、打ち込み本数など解体したXX生地の数値通りに、1950年代の織機で織り上げてジェラードオリジナルデニム生地である“LAST RESORT(伝家の宝刀)”が誕生しました。
科学的アプローチで製作しており、穿き心地の柔らかさ、色落ちの速さにこだわって作っています。そして現在は1947前期モデルである、’40 年代の501XXのデニム生地製作を企画中です。新たに誕生するデニム生地にご期待ください!」
こちらも注目! 生地の再現性にこだわるフラッグシップモデル。「JELADO 301XX」【8カ月着用】
オリジナルデニム生地 “LAST RESORT(伝家の宝刀)”を使用したジェラードの意欲作。当時の革パッチをベースに、バックポケットの特徴的な形も再現し、一筆での縫い方も、最後を三角で留めた縫い上げも再現する。
20代当時の古着ファッションを、少し着方やサイズ感を変えて今っぽく着ています。今の自分の年齢考えて、あまりルーズなスタイルにならないようにして、綺麗にエイジングした301XXを合わせました。着用期間は8カ月ほどですがしっかりと味が出たと思います。
(出典/「Lightning2022年4月号 Vol.336」)
Text/A.Shirasawa 白澤亜動 Photo/S.Kai 甲斐俊一郎 撮影協力/ジェラード TEL03-3464-0557 http://jelado.co.jp
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