自然が生み出すアート作品。“木質化”の魅力とは?

サボテンやユーフォルビアなどに現れる木質化という現象。樹皮のように固くなり不思議な模様には人々を虜にする魅力がある。「BIZARRE GREEN」代表・傳田達朗さんにお話を伺った。

「BIZARRE GREEN」代表・傳田達朗さん

元フラットヘッドの企画や広報を担当していた経歴を持ち本誌でも度々登場していた傳田さん。2019年に独立しビザールグリーンをオープン。「植物は僕自身勉強中の身。お客さんと情報交換しながら楽しんでいます」

ヴィンテージのように植物のありのままの変化を楽しむ。

サボテンやユーフォルビアの植物にハマると必ず耳にする木質化。幹本体の下から茶色くなり、まるで樹木のような固く茶色い質感になることからそう呼ばれる現象である。決して病気というわけでは無いものの育成環境などに影響されるが、近年の塊根植物ブームとともに、木質化によるグリーンとブラウンのコントラストに魅力を感じる人も増えているという。そこで長野県にあるビザールグリーンの傳田さんに話を伺った。

「オベサやバリダのようなユーフォルビアなどは、幾何学模様のように木質化が発生する場合も多いです。ただ木質化しても成長は楽しめるので、そこまで神経質になる必要はありません。私自身、クルマやジーンズなどエイジングしたものが好みということもあって、木質化の乾いた雰囲気にヴィンテージと同じような魅力を感じているんです。とはいえ狙って木質化できるわけではないので、ありのままの成長を楽しむのが一番だと思います」

傳田さんおすすめの植物3選。

ユーフォルビア・オベサ

ぷっくりと丸い株に縞模様が入るオベサは比較的手に入れやすく育てやすいことから、初心者にもオススメの品種。木質化する個体も多いため、手軽に木質化を楽しみたいならまずはオベサを手に入れたい。8800円

こちらは木質化していないオベザ。

コピアポア・シネレア

白い肌に黒い棘が生えたモノトーンな佇まいが魅力なサボテン。チリが原産の個体で日本でも極めて人気の高い品種。「下部には独特な木質化が見られ、棘の抜け落ちた跡や黒ずんだ肌感など、まるで化石のような質感が魅力ですね」と傳田さん。(参考商品)

ユーフォルビア・バリダ

オベサと似たような形状だが、稜線から花柄が伸び、枯れたまま本体に残った珍妙な姿が人気。こちらも木質化する個体が多く、花柄と合わせて枯れ感が楽しめる。6270円(オリジナル鉢込)

ビギナーにも優しい服と植物のセレクトショップ。

傳田さんの植物好きが高じて2019年にオープンさせたショップは塊根植物とアパレルをセレクト。手頃なグラキリスから希少なパキプスまで幅広い品種が揃う。これから塊根植物を始めたいというビギナーにも優しく対応してくれるユーザーフレンドリーなショップなのだ!

アパレルはクローバルやサニースポーツ、ダナーやバンズといった、アメリカ西海岸をイメージしたブランドをチョイス。丁寧にセレクトされたラインナップだけに、植物と合わせて物色したい。

地元・長野の陶芸家さんによるオリジナル鉢。鉄分を多く含んだ泥を釉薬としてを使っているためメタリックな質感が魅力。左から2970円、3630円、8580円、4180円、2970円

【DATA】
BIZARRE GREEN
長野県長野市篠ノ井布施高田879-1
TEL026-247-8160
営業/11:00~20:00
休み/火曜
https://www.bizarre-green.c

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典「Lightning2021年12月号 Vol.332」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

Pick Up おすすめ記事

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。