革ジャンを黒から茶に替えるだけで、見える世界が変わる! FINE CREEK LEATHERSのLEON CUSTOM(BROWN)

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介!

今回は、「昨年10月16日に晴れて50歳になりました。実はこのレオン、誕生日当日に撮影で一緒だったファインクリークの山﨑さんにいただいたもの。ありがとうございました!」という、革ジャン評論家・モヒカン小川がお届け!

FINE CREEK LEATHERSのLEON CUSTOM(BROWN)

手前が今季のブラウンレオンで、奥が私モヒカン小川の数年前のブラウン。茶の茶芯が浮き出てきて、ブラックのライダースにはない風合いが楽しめる。16万2800円

革ジャンを愛してやまない同志たちに告ぐ。黒い革ジャンを茶に替えるだけで、君たちのもとに、今以上の幸運がやってくる。いつも黒のライダースを着ているなら、試しに次の休日は茶のライダースで出掛けるといい。周囲がきっと違って見えてくるはずだ。まず、合わせる服が変わる。いつものエンジニアではなく、ダナーライトや8875に変化していくに違いない。立ち寄る店も変わる。いままではジュークボックスの置いてあるダイナーに行っていたのが、気の利いた蕎麦屋に入るようになる。蕎麦を食べ終わったら、映画館に向かおう。黒ライダースの時代は『エクスペンダブルズ』系を観ていたのが、茶に替えたあなたは『パリ、テキサス』系を観ることになる。こころなしか、あなたの言葉使いも丁寧になり、奥様の顔もほころぶ。女性は、表情を明るくするために、髪色を変え、ファンデーションの色を変え、口紅の色を明るくしたりして必死な努力をするが、あなたにはそんな努力はいらない。だって、光を吸い込む黒を茶に替えただけで、あなたの顔には茶革からの日光の反射のおかげでぱっと明るくなるのだから――。

別に俺は、黒いライダースが「悪の権化」と言いたいわけでは決してないが、革ジャンラバーは俺を含めて「超保守」なので、時にはちょっと冒険をしてみたら、違う自分に出会えるかもよ、という話。ファインクリークレザーズのダブルライダース・レオンは有名だが、今季はブラウンのレオンがちょうどリリースされているので、ちょっと自分を変えるために、この機会にゲットしてみてはいかがだろうか。

黒を茶に替えるだけで、会社のある神楽坂で、深夜に職質を受けなくなるかもしれない……。

裏地はキルティング仕様。決して暖かくはないが、モヒ小川はロンT+インナーダウン+レオン+レザーダウンベストで極寒のNYを生き抜いた
あえてエポレットやベルトをぶった切ったようにしてあるのがレオン・カスタムの最大の特徴。こうしたデザインがモヒカン小川のツボ
’50〜 ’70年代 のダブルライダースの意匠のいいとこ取りをして再構築したレオン。1.8㎜厚の渋鞣しの馬革を採用しエイジングも申し分なし

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ 
http://www.finecreek.jp

(出典/「Lightning 2021年12月号 Vol.332」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...