この重厚感と高級感はほかになし! FUTAGAMIの錫肌テープカッター

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介!

今回は、編集部の紅一点・めぐミルクがお届け! 「最近、編集部内のiPad率がかなり高い。鉛筆や紙を使わない日常は考えられなかったが、これもありだ。好きな文房具はプライベートで存分に使おうっと」

引っ越しを機に念願のアイテム、手に入れました。

真鍮の鋳物メーカーである二上が、生活用品ブランドとして立ち上げたのがFUTAGAMI。テープカッターは大小の2種類あり、写真はテープ内径75mmに対応した大サイズ。1万5730円

もしかしたら、過去にも紹介したかもしれない。そのくらいずっと気になっていたフタガミのテープカッターをやっと手に入れた。会社の引っ越し(小社は今年春世田谷から神楽坂にお引越ししたのだ)が決まって、一番最初に注文したのが、実はこのテープカッターだ。

フタガミは富山にある真鍮の鋳物メーカー。このテープカッターも鋳物でできておりずっしりと重く、テープを勢いよく引っ張っても動くことがない(重量は、テープカッターにとって重要なポイント)。ざらっとした質感と鈍いゴールドの色味が渋みを帯び、年月が経てば、きっとエイジングも見られることだろう。

そして何よりも、デザインがステキすぎる。すっきりした「H」型ボディの底部分には手を差し込めるくらいの隙間があり、ここを握って持ち運びができるという実用性の高さ。ここに同じく真鍮製のローラーを設置すれば、そのカタチは完成する。このバランスのよさと美しいたたずまい(どこどなくライオンに見えるのは私だけだろうか)。

かっこよさと可愛らしさが組み合わさった愛着のわくデザインにキュンキュンしてしまう。使っていて楽しいし、思わず触れたくなる。いま私の机上空間を彩り、充実感さえ与えてくれている。

実はいまフタガミの商品でさらに狙っているアイテムがある。テープカッターと同じ真鍮鋳肌の円錐型のペンダントライト。シンプルながらも美しいフォルム。小ぶりタイプなので、複数個を並べて吊り下げたら、すごくおしゃれな空間になりそうだ。「真鍮=男っぽい」という印象があるが、こういうアイテムなら、女性でも取り入れやすい。真鍮熱がこれからも上がりそう。

脚の底にはデスクに貼り付く素材を使用。テープやのりのようにべたつく 素材ではなく、重量と相まって固定しやすく、そして剥がれやすい
カッター部分も削り出して刃をつけるというこだわりよう。テープの切れ味もよく、ストレスなくカットできるのも大切なポイントだ
ボディだけでなくローラーも真鍮製。 回転も滑らかで、回転させたときにカラカラとほのかに聞こえる真鍮同士がぶつかる音も小気味よい
テープを装填してみた。真横から見てもとても美しい。下の隙間に手を差し込め、持ち運びしやすくしているのも魅力のひとつ

【問い合わせ】
二上
http://www.futagami-imono.co.jp

(出典/「Lightning 2021年8月号 Vol.328」)

この記事を書いた人
めぐミルク
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めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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