日本はそれを「粋」と呼ぶんだぜ。「MASAYOSHI」のMKスナップボタン

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 

今回は、編集部でiPadを使う人が増え、便利そうだから俺も買おうかなと思っているが、その金があったら今回紹介するMKボタンが6個も買える。iPadはライダースに付けられないしな……と思っている革ジャン評論家・モヒカン小川がお届け!

※まず最初にお伝えしておくと、この商品はもう売り切れてしまっている。だがカッコいいのでまたお目にかかれる日がくることを願い紹介する。

MASAYOSHIのMKスナップボタン

「粋」。我々編集者も、よく原稿に使う言葉だが、なかなかこの言葉は難しい。

そもそも「粋」とは江戸時代に生まれた美意識で、哲学者の九鬼周造が、その「粋」を哲学的に考察した名著『「いき」の構造』によると、どうやら他の言語には同義の言葉がないらしく、日本独自の美意識らしい。確かに、「カッコいいね」と呼ばれるより、「粋だね」と言われるほうが、日本人として嬉しい気がする。

試しに、「粋」という文字を英訳ソフトにかけてみる。すると、出てきた英訳は「Stylish」。う〜む。やっぱり何か違う気がする。「スタイリッシュだね」と言われると、どことなく馬鹿にされてるような気がしちゃうもん。

ちなみに俺が初めて「粋」を意識したのは、中学生の時に観ていた『必殺仕事人』。三味線屋の勇次が、三味線の糸で悪人を殺すとき、はらりと捲れた着物の裾の裏地に、「南無阿弥陀仏」と描いてあった。中学生で無垢な俺は、この姿にシビれ、このさりげなさこそ、「粋」だと思ったね。この後、裏地に刺繍の入った学ランを買いに走ったのを覚えてる。

北海道・帯広をベースに、精緻なシルバージュエリーを生み出すブランド、MASAYOSHIのMKスナップボタン。キャストではなく、一つ一つ切り出して成形し、スタンプワークを施すハンドメイドだ。1個/ 2万2000円

で、今回紹介するMASAYOSHIのシルバー製MKボタンも、俺にとっては仕事人に通じる「粋」なアイテム。スナップボタンに取り付けることができるので、使い方は自由自在だが、俺の場合は、ダブルライダースのスナップボタンに取り付けている。ぱっと見、シルバーだとは気づかないが、よく見ると、渋いシルバーボタンが……このさりげないお洒落、これを「粋」と呼ばずに、なんと言おうか。

俺の場合、ダブルのエポレットを切る癖(?)があるのだが、切ったがために、役割を失ってしまうショルダーのボタンに、このMKボタンを付けるのもアリ。「粋」なオトナを目指すなら、このMKボタンから始めることをお勧めする。人に気付かれなくても、気にするな。それこそが、「粋」なのだから。

MASAYOSHIの代表的なモチーフである【MK】スタンプが刻まれた、シルバー製スナップボタン。重厚感漂うデザインだ
エポレットをぶった切り、余ったスナップボタンにもMKは最適。もちろん革ジャン以外のスナップボタンにも試してみてほしい
ダブルライダースの襟を留める胸のスナップに取り付けるとこんな感じ。革ジャンの高級感も増す。できれば2つセットで付けたい

【問い合わせ】
・・・Danny
https://danny-k.jp

(出典/「Lightning 2021年8月号 Vol.328」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

円盤投げのアイコンが目印! アメリカ生まれの定番スウェット「DISCUS」ってどんなブランド?

  • 2026.03.19

1973年に誕生して以来、キャンパスや街の日常とともに歩んできた「ディスカス」。派手さはないが、気づけばいつも身近にあり続ける。そんな等身大のスウェットブランドの魅力を、ブランドの背景とアイテムから紐解いていく。 米国のリアルが育んだちょうどいいスウェット 1973年、アメリカ・ヴァージニア州で誕生...

別荘暮らしには憧れが詰まっている。1500万円以下から手に入るログハウスという選択肢

  • 2026.03.31

いくつになっても秘密基地のような存在にはワクワクさせられる。だからこそ“別荘”という響きに今なお心ときめくのかもしれない。趣味に没頭するのも何かに挑戦するのもいい。家族とまったり過ごすのも悪くない。BESSの家は、いい大人が目論むあれこれを叶える理想の空間だ。 編集部パピー高野が別荘暮らしを体験! ...

今季のテーマは“Preppy in the Sun”! 春の到来にピッタリな「ゴールデンベア」のラインナップを紹介

  • 2026.03.18

デイリーなアメリカンカジュアルウエアを得意とする「ゴールデンベア」。“Preppy in the Sun”をテーマに掲げる今季のコレクションでは爽やかな風吹く春の到来を告げる、涼しげなラインナップを展開する。 フレンチリネンの着心地とオレンジが活きる春 主役は淡いオレンジのシャツ。フレンチリネンを1...

革に銀!? カービングに鉱石を使って色彩を与える独自の技「ジ・オーア」の革ジャンとレザーアイテム

  • 2026.03.30

伝統的なレザー装飾技法であるカービングに鉱石を使って色彩を与える、アツレザーワークス独自の技、“The Ore(ジ・オーア)”。技術を磨き上げた匠が生み出す唯一無二のオリジナリティを紐解く。 伝統技法が交差する唯一無二の手仕事。 代官山にあるアトリエを拠点に、クラフトマンの繊細な手仕事が光るレザープ...

こだわりの最上級へ。リングを複数繋いで作られるブレスレットは、究極の贅沢品

  • 2026.03.17

創業から29年にして新たな局面を迎え、“地金から新たな素材を作り出す”という手法に行き着いた「市松」。『自在地金屋 無双』をその名に掲げて作られたブレスレットは、一点一点手作りでサイズのブレが生じるためリミテッドモデルとして製作。放たれるただならぬオーラは、職人の工夫と根気によるものだ。 誠実に地金...

Pick Up おすすめ記事

中目黒の名店「PLEST」が仕掛ける、究極のデニムセットアップ受注会が開催中! シルバー925ボタンの圧倒的存在感を見逃すな

  • 2026.03.16

中目黒に拠点を構え、ヴィンテージへの深い造詣と現代的なエッジを融合させるブランド「PLEST(プルスト)」。彼らが放つ新作デニムセットアップの受注会が、3月15日(日)よりスタートしている。 デニムセットアップにシルバー925ボタンという選択肢を。 今回の目玉は、なんと贅を尽くした「シルバー925」...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

今季のテーマは“Preppy in the Sun”! 春の到来にピッタリな「ゴールデンベア」のラインナップを紹介

  • 2026.03.18

デイリーなアメリカンカジュアルウエアを得意とする「ゴールデンベア」。“Preppy in the Sun”をテーマに掲げる今季のコレクションでは爽やかな風吹く春の到来を告げる、涼しげなラインナップを展開する。 フレンチリネンの着心地とオレンジが活きる春 主役は淡いオレンジのシャツ。フレンチリネンを1...

革に銀!? カービングに鉱石を使って色彩を与える独自の技「ジ・オーア」の革ジャンとレザーアイテム

  • 2026.03.30

伝統的なレザー装飾技法であるカービングに鉱石を使って色彩を与える、アツレザーワークス独自の技、“The Ore(ジ・オーア)”。技術を磨き上げた匠が生み出す唯一無二のオリジナリティを紐解く。 伝統技法が交差する唯一無二の手仕事。 代官山にあるアトリエを拠点に、クラフトマンの繊細な手仕事が光るレザープ...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...