スマホも入る、粋人の“ポーチ”。「KATSUYA TOKUNAGA」のマルチロングウォレット(コードバン)。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 

今回は、特集の取材で、BUCOのJ-61を発見。「BUCOにこんなモデルがあるとは知らなかった! マジ欲しい……きっと俺は、死ぬまでレザー沼から出られそうにない……」そう改めて感じている革ジャン評論家・モヒカン小川がお届け!

ローリングダブトリオ代表の徳永克也氏が立ち上げた革小物ブランド。

ブーツブランド「ローリングダブトリオ」の代表・徳永克也氏が立ち上げた新ブランド「KATSUYA TOKUNAGA」。コードバン製のトラッカータイプのウォレットで、中にスマホも収納可能。モヒ小川所有の大きめのiPhone 8 Plusも入った。H10×W18.5×D2㎝。価格未定[今冬発売予定]

俺がまだ駆け出しの編集者だった頃の話。ある日先輩が「今週末、空けとけよ」という。取材ですかと聞くとそうではなく、何やら俺に“天国”を見せてくれるらしい。そして何故か「鞄は持たずに手ぶらで来い」とのこと。

指定の土曜日、向かった先は吉原大門近くの「桜なべ 中江」。創業明治38年の老舗桜鍋(馬肉鍋)屋で、かつて吉原遊郭周辺にはこうした「蹴っ飛ばし屋」(桜鍋を出す店のことをこう呼んだ)が20軒ほどあり、男たちはここで精をつけ、吉原に繰り出したという。先輩の言う“天国”とは、吉原のことだったのだ。

20代の俺にとっては、どんな“天国”よりも嬉しい場所。桜鍋で有り余るパワーを手に入れた俺は、吉原遊郭で遊興に耽り、その後、〆に「駒形どぜう」へと向かった。

どぜう鍋を肴に冷酒を流し込みながら、どうして手ぶらで来いと言ったのか先輩に聞いてみたところ、「だって、粋じゃないだろ」と一言。彼にとって、いらない荷物を持って遊びに行くような輩は、不粋の極みらしい。その日の俺はというと、5ポケットデニムを穿き、フロントの右ポケットには煙草、左にはハンカチ、右のヒップポケットには携帯電話(スマホではない)、左には財布を入れていた。普段、文庫本を持ち歩いているのだが、この日は泣く泣く諦めた。

そして話は現在に戻る。

俺の天国・吉原のほど近く、浅草にあるブーツブランド、ローリングダブトリオ代表の徳永克也氏が、このたび自身の名を冠した革小物ブランドを立
ち上げた。そのコードバンウォレットを見て「これだ」と思ったね。なんとスマートフォンを入れることが出来、“ポーチ”としても使えるのだ。

これなら、左のヒップポケットにスマホを収納したこのウォレット、空いた右に文庫本が入るではないか。トラッカータイプなので小銭入れはないが、キャッシュレス時代なので問題ナシ。そして何より、艶やかに輝くコードバン仕様というのも嬉しい。手ぶらで遊ぶ、現代の粋人にぴったりのアイテムだと思わない?

トラッカータイプのため小銭入れはナシ。 内側にも贅沢にコードバンを使用し、使い込むほどに美しい艶が楽しめる
3㎜厚の靴底用ベンズを用い、厚さを強調したデザインとなっている。ブーツブランドらしく細部の仕上げも美しい
背面にはファスナーで開閉するポケットを装備し、使いやすい。マチ付きなので厚みのあるものも収納が可能だ

【問い合わせ】
ザ・ブーツショップ
https://thebootsshoponline.com/

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2021年10月号 Vol.330」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

Pick Up おすすめ記事

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...