街で冴える、新世代の刀「SUZUKI KATANA」の魅力に迫る。

世代によってカタナのイメージは異なる。ベテランライダーなら1980年にドイツのケルンで発表されたプロトタイプ。もしくは『西部警察』のブラックカタナ。若い世代ならアニメ化もされた人気コミック『ばくおん!!』のGSX400Sになるだろうか。

では、40代の筆者はというと、バイク乗りのバイブル的コミックである『キリン』に登場したカタナだ。

このようにメディアに使われることの多いカタナは、それこそバイクに乗らない人でも知っている、アイコニックな存在である。そんなカタナの名を受け継ぐ、ニューモデルが登場。歴代の名車にも勝る、新型カタナの魅力を紹介しよう。

こんなにも乗りやすく、そして刺激的。若い世代は新カタナに何を想う?

モデル名はストレートに『KATANA』。エッジの効いた外観は、映画『トランスフォーマー』に登場した5代目カマロや3代目ダッジ・チャージャーのように、過去のデザインを大胆にアレンジしたレトロモダンなフォルムだ。

一番カッコいい角度が、この斜め後ろから見た立ち姿。倉庫街でも研ぎ澄まされた特徴的なスタイルが映える

斜め後ろから見ると、テールカウルより飛び出したタイヤの視覚効果からか、今にも飛びかかりそうな猛獣のような雰囲気。男らしくも先鋭的で、個人的にはかなり好みだ。

そして走りはというと、アップライトなポジションとモリモリのトルク、さらに低速域でアクセルを開けた時のドンツキのないスムーズなエンジン特性は、交通量の多い都市部でもストレスなし。それはイコール、ストリートの楽しみ方につながる。

気になるお店にフラリと立ち寄ったり、繁華街を流してみたりと、日常での気軽な使い方にも最適。そして高速道路での韋駄天ぶりは想像以上! この刺激的な走りにはガツンとやられてしまった。試乗後の筆者ともうひとりの編集部員はヘルメットを脱ぐや、目を合わせてニヤリとサムアップ! これが正直な感想だ。

街乗り、ツーリング、峠走り……どんなシーンでも刺激を与えてくれる新型カタナ。あなたはどんな用途で走る? きっとみんなこう答えるはずだ。「全部!」と。

新型カタナのディテールを拝見!

ターンシグナル付スイングアームマウントのリアフェンダーを採用したことで、ショートテールと幅190のリアタイヤがより強調されている。迫力のあるリアビューだ。

カタナのアイコンとでもいうべき象徴的なフロントカウルをリデザイン。ヘッドライトは新設計のLEDライトを搭載する。

フロントブレーキはイタリアのブレーキメーカー・ブレンボ製を装備。もちろんABSも搭載する。制動力に関して不安要素は一切なし。

新型カタナの特長のひとつがこのアップハンドル。なお左側のグリップ横のスイッチで、トラクションコントロールを設定できる。

スタートボタンをワンプッシュするだけでエンジンが始動。液晶ディスプレイには『刀』の文字が。この演出を見た時、正直震えた。

旧型カタナの意匠を感じさせるシートデザイン。シート高は825㎜だが、前方をギュッと絞り込むことで足付き性を向上させている。

ビックリしたのが排気音。「これ社外品?」と思ったほど元気なサウンドを聞かせてくれる。カラっとした乾いた音質が耳に心地よい。

【スペック】

  • 全長:2130mmm 全幅:835mm 全高:1110m
  • シート高:825mm
  • 装備重量:215kg
  • 最高出力:109kW(148PS)/ 10000rpm 最大トルク:107Nm / 9500rpm
  • 価格:154 万円

【問い合わせ】
スズキ(株) お客様相談室
TEL 0120-402-253
https://www1.suzuki.co.jp/motor/

(出典/「Lightning 2021年8月号 Vol.328」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

Pick Up おすすめ記事

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...