ベースは下着ながら、スウェットカーディガンのように着られるアイテムへと再構築。
「オールドホームステッダー」というブランドを知ってまだそれほど経っていないけど、このブランドのおもしろさは、ヴィンテージのアンダーウエアを徹底的に研究し、素材から縫製まで当時と変わらないスタイルで日本国内の技術を使ってプロダクツを生み出していること。
そもそもファッションにおいては裏方ともいえるアンダーウエアに着目しているところだけでもおもしろいんだけど、聞けば当時の下着にもいろいろコアなうんちくがあって、ワークウエアやミリタリーウエアに負けないくらいおもしろい。
しかもモノ作りへのこだわりは徹底していて、以前Tシャツのムック本で商品を紹介したくて連絡をしたところ「ウチはあくまでアンダーウエアとしてやっているんで、Tシャツではないんですよね」と言われて、その揺るぎない思いになお興味を持ったってわけ。
そんなオールドホームステッダーさんに先日イベントで再会したときに新作として見せてもらったのがこのコットンフリース。聞けばベースになっているのは日本で70年以上前に製作された輸出用の肌着をモチーフにしているという。そんな昔の肌着を見つけることもスゴイけど、そこから新たな発想が生まれるのもおもしろい。
これはそんなヴィンテージをベースにしながらコットンフリースで仕上げた1着で、フロントにポケットを付けることで、ベースは下着ながら、スウェットカーディガンのように着られるアイテムへと再構築。厳しい冬にはインナーに、春先はアウターにもなってくれるスペックにやられて購入。その柔らかな雰囲気とナチュラルなカラーリングはどんなスタイルにも合わせやすいぞ。
【問い合わせ】
オールドホームステッダー
https://oldehomesteader.jp
(出典/「Lightning 2021年2月号 Vol.322」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
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