簡単! おしゃれでカッコいいテレビ台をD.I.Y.してみよう!

D.I.Y.の達人「DIYer(s)」のおふたりが、初心者でも簡単に作れるテレビ台の作り方をレクチャー。インダストリアルな雰囲気、アイアンや古材が好きな人必見! カリフォルニア風にもブルックリン風なインテリアにもぴったりなおしゃれなテレビ台を作ってみよう!

  • サイズ/約W140×H40×D36㎝
  • 所要時間/約3時間
  • 材料費/約1万2000円(購入先によって金額は変わります)
  • 難易度/★★☆☆☆

今回作るのは、ヴィンテージ風に加工したインダストリアルテイストのテレビボード。ポイントは、本物の古材を使うのではなく、新しい木材にキズを付けて使い込まれた雰囲気に仕上げること。本物の古材は同じサイズや質感のものを探し出すのが難しい。しかし、この方法ならサイズを揃え、質感も同じになるというメリットがある。全体的に統一感も出るし、強度の面でも安心だ。

そしてもうひとつのポイントがスクエアブラケット。今回使う2×8材はテレビボードにするには幅が狭いので、2枚繋げて天板と棚を作ることになる。それを繋げ、頑丈な棚を作り、しかも見た目もカッコイイよく仕上がるという一石二鳥にも三鳥にもなる優れものなのだ。

テレビボードだけでなく収納棚としても使えるので、ミリタリーテイストのコンテナやボックスストレージと組み合わせて使ってもおしゃれだ。

【今回教えてくれた先生は……】
DIYer(s) http://diyers.co.jp
DIYに特化したWEBサービス「DIYer (s)」。ショップの紹介やオリジナルDIYレシピを世界に発信&アーカイブしている。またDIYを通して暮らしを豊かにし、モノの価値を見直すことを提案。

まずは、準備するものをご紹介。

2×8材

棚になる2×8材を4枚用意。長さはテレビの大きさや置く場所のスペースによって決める。今回は140㎝。各約1600円

アイアンスクエアブラケット

棚を固定するためのスクエアブラケット。アイアン素材で、インダストリアル感を出せる。各約1000円

キャスター

キャスターを付けて可動式に。模様替えや掃除もしやすくなること請けあい。4つ用意する。各約600円

オールドウッドワックス

汚れ加工をする前に木材に塗るワックス。これを塗るだけで古材のような風合いに仕上がる。塗布するときに使うウエスも準備。350㎖約3300円

ダストメディウム

汚れ加工用塗料。ホワイトの汚しで、ホコリを被ったようなくすんだ仕上がりになる。塗布用のスポンジも用意しよう。200㎖約1000円

今回使った道具はこちら!

電動インパクト

アイアンスクエアブラケットと棚を固定するために使用するドライバー。今回はコンパクトなインパクトドライバーが使いやすい。

ハンマー

ハンマーやヤスリを使って木材にあらかじめキズを付けておくと、キズにワックスが入り込み、より古材っぽい仕上がりになる。

電動サンダー

木材にワックスを塗る前にサンディングすることで、表面が滑らかになるだけでなく、ワックスが浸透しやすくなる。今回は円形が便利。紙やすりで行うよりずっと時間短縮に。

そのほか、やすり、紙やすり、そして取り付けに必要なだけのビスを用意しよう。

早速やってみよう! 古材風に仕上げるのが肝。組み立ては超簡単!

1.サンダーで木材を磨く。

まず2×8材の表面とサイドをサンディングして滑らかに仕上げる。また使い込まれた雰囲気を出すため、角もサンディングして丸みをつけるのもポイント。

2.ハンマーややすりで傷をつける。

ハンマーで叩いたりヤスリで削ったり木材にキズをつける。使い込まれた木材は、大小問わずキズが付いているので、それを再現するというわけ。

3.ワックスを塗る。

オールドウッドワックスを全体に塗る。キズが付いているところは埋め込むように塗ると濃淡ができて本物っぽくなる。

4.ダストメディウムで風合いを出す。

余分なワックスをウェスで拭き取り乾燥させたら、ダストメディウムを全体に塗っていく。ムラ感を出すのと、角を重点的に塗るのがポイントだ。

5.紙やすりで削る。

再び乾燥させたら、紙やすりで軽くサンディングして汚れを調整すると、よりムラ感が出て使い込まれた雰囲気になる。

6.2枚の板をつなげる。

板を2枚並べアイアンスクエアブラケットで板を繋げる。端から10㎝の箇所にビスを打ちしっかり固定する。

7.同じように残り2つブランケットを設置。

同じように真ん中に

1つ(ここでは端から70㎝のところ)と、もう片側の端から10㎝のところに1つブラケットを設置。

8.キャスターを取り付ける。

残りの2枚を同じように並べてブラケットで固定する(天板と底板がこれで取り付け完了)。最後にそれぞれの角から8㎝×3㎝の箇所にキャスターをつければテレビボードの完成!

完成!

風合いの付け方次第で、使い古された感じから、長い間放置された板の感じまでいかようにも仕上げられる。ここはアイアンを落とした跡、ここはハンマーでぶつけた跡……みたいに、妄想しながらエイジングしていくのも面白い。テレビのサイズに合わせて木材の長さとブランケット、キャスターの数を調整すれば、自分好みの世界にひとつのテレビボードの完成だ。

(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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