フライトジャケットを代表する「A-2」の着こなし7つのポイント。似合わない人必見!

米陸軍航空隊のシンボルであるA-2は、シンプルなデザインゆえに着こなしがワンパターンとなりがち。もっと他に選択肢が欲しい!!  というわけでA-2 の達人にその術を聞いてみた。

お話を伺ったのは……「BUZZ RICKSON'S」亀屋康弘さん

バズリクソンズ企画統括。 ミリタリーガーメンツの中でもA-2に関する愛情と博学ぶりは業界随一。今日も当然A-2×シャンブレーシャツでコーデ。そして首元はスカーフを巻いて亀屋式ドレスアップ!

そもそもA-2とは? 歴史を知ろう。

A-2とは、1931年に米陸軍航空隊に制式採用された夏季用フライジャケットのこと。約20万着作られたという米陸軍航空隊の名作。総生産着数が1943年までで約70万着に及んだという。素材には馬革が使われることが多く、また納入業者(コントラクター)ごとに若干仕様が異なるため、微差を楽しむファンやコレクターも多い。軍服らしくなく、カジュアルに着られるので革ジャン初心者にもおすすめだ。

戦地へ飛び立つパイロットたちはA-2を革のキャンバスに見立て、戦う男の証明としてハンドペイントを施していったこともあり、復刻モデルにはペイントモデルも多くある。ヴィンテージのペイントの図案を見ているだけで歴史を感じることのできるフライトジャケットの名作である。

「私にとってA-2にはシャンブレーシャツが基本。よそ行きの日は、首回りのドレスアップも大事です」

春や秋の季節の変わり目は、フライトファンには待望のA‐2の季節到来。というわけで、シーズンのほとんどをA‐2で過ごすというバズリクソンズの亀屋さんに、A‐2の着こなしについて色々と聞いてみた。

A‐2と言えば米陸軍航空隊の夏季用フライトジャケットであり、機能と洗練されたデザインを併せ持つ銘品。だがそのシンプルさゆえにA‐2の着こなしは、どうしても映画『大脱走』のS・マックイーン的スウェットスタイルになりがちで、そのマンネリをどうにかしたい!! と亀屋さんにぶつけたところ、「定番でもいいですが、僕の場合はシャンブレーシャツと合わせてます」とのお答え。

そして亀屋流のシャンブレー×A‐2の着こなしの肝である、首回りの小物使いの術も教えてくれた。「温度域に合わせて、スカーフにしたりストールにしたり。フィールドジャケットを羽織るのもアリですね」

早速ポイントを詳しくみていこう!