教えてくれるのはこの方!
「THE H.W.DOG & CO.」ディレクター・デザイナー・弦巻史也さん 1940年代~’60年代のミリタリーの機能性とワークウエアを基に、男らしさに遊び心を加えた帽子を生み出す。その品質の高さを体感して欲しい。
1.フェルトハットの普段のお手入れ方法。
かぶっているときも、部屋に置いておくときもホコリがつきやすいフェルトハット。普段からこまめにブラッシングをして専用の箱に収納するようにしよう。
用意するもの
ブラッシングには馬のたてがみを使った柔らかいブラシが正解。写真は「THE H.W.DOG & CO.」オリジナルのブラシ。
スポンジを使うと落ちにくいホコリも静電気できれいに取ってくれる。ひとつ用意しておくと便利だ。
タバコや焼肉、内側の頭髪の臭いを消してくれるファブリックミスト。「THE H.W.DOG & CO.」のオリジナル。
1.ブラッシングは反時計回りに。
フェルトハットには毛並みがあるため、逆回りや適当にブラッシングすると、毛が逆立ってしまう。反時計回りがブラッシングの基本だ。
2.静電気でしつこいホコリを取り除く。
あまり知られていないが、スポンジで擦ると静電気が発生してホコリが取れやすくなる。ブラッシングしてから行うと効果的だ。
3.スベリを布で拭いて半日以上乾かす。
汗がつきやすいスベリは、固く絞った布で拭いてから、乾いた布で二度拭きする。そのあとスベリを立たせて半日~1日乾かす。
4.消臭スプレーで臭いを取る。
臭いが気になる場合は、消臭効果のあるファブリックミストを吹きかけて乾かそう。いい香りも残り、次回かぶるときも心地よい。
2.フェルトハットが型崩れした場合の直し方。
ウールは水に弱いため、雨に濡れたりすると型崩れしやすいのが難点。そんなときはスチーマーを使うと、元の形状に戻せるのでぜひ試してみて。
外はスチーマー、中は冷風を掛ける。
帽子から少し離して外側にスチームを当てる。また内側はドライヤーの冷風を当てながら形を整えると、元の形状に戻る。
3.ハットが汚れてしまった場合のケア方法。
うっかり染みを付けてしまうことはよくあること。固く絞った布で拭くと逆に傷んでしまうことも。確実に落とすには、中性洗剤とオキシドールを使うのがいい。
中性洗剤とオキシドールを1:1の割合で混ぜ、綿棒でたたいて汚れを浮かせる。そのあと乾拭きすればきれいに汚れが落ちる。
パナマ帽のような素材なら・・・
パナマ帽のような素材であれば、消しゴムで擦ればたいていの汚れを落としてくれる。
スベリは定期的に交換しよう!
毎日かぶっているのであれば、1カ月に1回スベリを交換しよう。また裏地は店で交換可能だ。
【保管】型崩れしないように専用のボックスを使おう。
ホコリや型崩れから帽子を守るためにも、帽子専用のボックスに収納するのがベストだ。男性用ハットの場合、楕円形が通常だが、最近はツバが広いタイプも多いため、女性用のツバ広タイプも用意しておくといいだろう。
【DATA】
THE H.W.DOG & CO.
東京都渋谷区神宮前5-17-5-1F
TEL03-6427-9011
営業/11:00~20:00
休み/不定休
http://www.thehwdogandco.com
(出典/「Lightning 2017年3月号 Vol.275」)
Text/T.Itakura 板倉環 S.Sato 佐藤周平 M.Kuwabara 桑原将嗣 S.Shibayama 芝山一 M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/T.Shinjo 新城孝 T.Hanawa 塙卓真 M.Watanabe 渡辺昌彦 K.Wakabayashi 若林邦治 K.Hayashi 林和也 S.Kai 甲斐俊一郎 Y.Roppongi 六本木泰彦 Y.Higuchi 樋口勇一郎
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