プロの技を伝授!「アウターリミッツ」藤井さんに教わる、帽子のメインテナンス術。

メインテナンスと聞くと、どこか面倒な印象を持つかもしれない。しかし実際は、身近なアイテムを使ったケアや日々の小さな心がけでもある。お気に入りの帽子を長く愛用できるように今日から始めてみよう

「アウターリミッツ」藤井大樹さん|文化服装学院帽子ジュエリーデザイン科卒業後、帽子制作の仕事に携わる。その後アウターリミッツに入社。趣味はバンド活動で、ドラムを担当。ライブを行うために先月韓国を訪れたばかり

メインテナンスに使用するアイテム

  • 衣類用除菌スプレー
  • 中性洗剤
  • 布
  • 靴用クリーナー
  • 革用ケアクリーム
  • 靴用ブラシ
  • バケツ
  • 洗濯バサミ(S字フックとピンチを組み合わせたものです。挟んだ跡が帽子に残りにくいので良いですよ)
  • ザル
  • 歯ブラシ

手荒れが心配な方はゴム手袋もご用意ください。

ニットキャップのお手入れ方法

用意するアイテム

  • 衣類用除菌スプレー
  • 中性洗剤
  • バケツ
  • 洗濯バサミ(S字フックとピンチを組み合わせたものです。挟んだ跡が帽子に残りにくいので良いですよ)

皮脂が落ちやすい30度くらいのぬるま湯を準備し、中性洗剤をほんの少し入れてかき混ぜます。ボトルの裏側に載っている、洗剤の使用量の目安をチェックしてから入れてくださいね。ニットキャップをぬるま湯で2〜3分優しく押し洗いし、絞って2〜3回すすぎます。その後、固く絞ってタオルドライ。水分が取れたら、日陰で干します。浴室乾燥でも大丈夫ですよ。

バージンウールの場合

用意するアイテム

  • 衣類用除菌スプレー
  • 洗濯バサミ(S字フックとピンチを組み合わせたものです。挟んだ跡が帽子に残りにくいので良いですよ)

ウールの中でも新しく上質なバージンウールは、水につけると羊の毛の脂も一緒に洗い流してしまい撥水性・保温性が失われてしまいます。アクリルや化学繊維と比べて抗菌・防臭性が高いので、皮脂汚れがついた内側に軽く衣類用の除菌スプレーをした後、日陰に干しておくだけで大丈夫です。タグ部分を挟んで吊るすと型崩れしないですよ。

ストローハットのお手入れ方法

革製のスベリの場合

用意するアイテム

  • 布
  • 靴用ブラシ

ブラシで埃を取り、汚れを乾拭きします。帽子の内側部分に、「スベリ」という縫い付けられたテープ状の汗止めがあるので、広げて乾燥させます。布製のスベリの場合は、洗剤入りの水をつけた布で汚れを取り、広げて乾燥させます。

気になる汚れには……

用意するアイテム

  • 布
  • 靴用クリーナー
  • 革用ケアクリーム

人差し指と中指に捻りながら巻きつけた布で靴用クリーナーをほんの少し取り、手の平で軽く叩いて布とクリーナーを馴染ませてから汚れを取ります。終わったら、今度は革用ケアクリームでも同様の手順で行います。肌に直接触れるスベリにクリーナーやクリームを塗ると、肌荒れが気になってしまうという方は、スベリに汗止めテープを貼っておくと良いです。1カ月に1回くらいの頻度で交換しましょう。

コットンキャップのお手入れ方法

用意するアイテム

  • 中性洗剤
  • 布
  • 靴用ブラシ
  • バケツ
  • 洗濯バサミ(S字フックとピンチを組み合わせたものです。挟んだ跡が帽子に残りにくいので良いですよ)
  • ザル

まずはブラシで埃を取ります。その後ぬるま湯の中で軽く動かすように、ふるい洗いをしたら絞ってタオルドライ。コットンキャップは絞りにくいので、タオルでしっかりと水分を取ってから干しましょう。型崩れが気になる場合は、ザルに被せて乾燥させます。内側に空気が入るので乾きやすいですよ。

手洗い不可の場合

用意するアイテム

  • 中性洗剤
  • 布
  • 靴用ブラシ
  • バケツ
  • 洗濯バサミ(S字フックとピンチを組み合わせたものです。挟んだ跡が帽子に残りにくいので良いですよ)

顔料染めやベルト部分が革のキャップは、手洗いできません。そのような場合は、まずブラシで埃を落とし、洗剤を入れた水で濡らして固く絞った布を指に巻きつけ、汚れを拭うように取っていきます。終わったら、風通りが良いようにスベリを開いた状態で乾燥させます。

フェルトハットのお手入れ方法

革製のスベリの場合

用意するアイテム

  • 布
  • 靴用クリーナー
  • 革用ケアクリーム
  • 靴用ブラシ
  • 洗濯バサミ(S字フックとピンチを組み合わせたものです。挟んだ跡が帽子に残りにくいので良いですよ)

まずはブラシで埃を落とします。靴用クリーナーをほんの少し取って馴染ませた布でスベリを拭いていきます。革用クリームでも同様に行い乾燥させます。表面の汚れは乾拭きで大丈夫ですよ。

布製のスベリの場合

用意するアイテム

  • 中性洗剤
  • 布
  • 靴用ブラシ
  • バケツ
  • 洗濯バサミ(S字フックとピンチを組み合わせたものです。挟んだ跡が帽子に残りにくいので良いですよ)

洗剤の入った水につけて固く絞った布を使って、スベリについた汗や汚れを拭うように取り、乾燥させます。

バケットハットのお手入れ方法

用意するアイテム

  • 衣類用除菌スプレー
  • 中性洗剤
  • 靴用ブラシ
  • バケツ
  • 洗濯バサミ(S字フックとピンチを組み合わせたものです。挟んだ跡が帽子に残りにくいので良いですよ)
  • 歯ブラシ

まずはブラシで埃を落とします。スベリに汗染みや化粧品の汚れがひどい場合は、洗剤を汚れの部分に直接つけて歯ブラシで軽くこすります。その後は、帽子の中の芯が紙やプラスチックではないことを確認したうえでぬるま湯につけて洗い、固く絞ったら、タオルドライをして乾燥させます。

3つのポイントをおさらい!

  • はじめに埃をしっかり取る
  • 刺激が少なく肌に優しい中性洗剤を使う
  • 帽子に湿気を残さない

帽子のケアで困った時は、専門業者に問い合わせてみてください。
メタモルフォーシアさんがオススメです(https://metamorphosia.jp)

この記事を書いた人
ぬまっち
この記事を書いた人

ぬまっち

Dig-it中の人

ライトニング編集部に配属されたのは2010年。その後、海外ガイド本、美容専門誌などを渡り歩き、再びライトニング編集部へ戻ってくるも実は本誌で執筆したことがないDig-it中の人。延べ5年ほど在籍しているのに寂しい!ということでWEBで書くことを決意(編集長はまだ知らない)。東京都町田市出身。小学生の時、駅前のマルカワでエドウィンのジーパンとネルシャツを購入してもらい、アメカジデビュー。その後エビちゃん期を乗り越え、ゆるくアメカジ周りを周回中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

Pick Up おすすめ記事

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

TRUE SWEATWEAR, MADE IN JAPAN. “未来のヴィンテージ”となる究極のスウェット。

  • 2026.09.29

スウェットやTシャツを中心に、高品質なプロダクトを創り続けるジャパンブランド「RIDING HIGH」。生地や糸より前の“綿”から開発するなど、徹底的なモノづくりの姿勢は国内外で高い評価を獲得している。そんな彼らが生み出すプロダクトは、すべてメイド・イン・ジャパンである。 [caption id="...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

本格派でコスパも優れる「Amber Threads」のライトアウターで秋を始めよう!

  • 2026.10.05

古着店「DOSTYLE」を運営する「ドラマ」が手がける気鋭のアメカジブランド「Amber Threads」。“トレンドとヴィンテージを融合したアメカジスタイル”を掲げる同ブランドはバリエーション豊かなライトアウターを展開する。ヴィンテージをベースとした本格派でありながらコストパフォーマンスにも優れる...