ライダースジャケット(革ジャン)の基本の手入れと保管のポイント【Schott(ショット)直伝】

リアルなメンテナンス術を聞くなら、そのジャンルのスペシャリストに聞くのが一番。レザージャケットのメンテナンスを、アメリカを代表するライダースブランドである「ショット」の飯塚さんに伝授してもらった。必要な道具はたったの3つ。あとは自分の指を使えばOK。さあ、正しい手入れ術をマスターして、愛用のライダースもレザージャケットももっと長く愛用しよう!

オイルの塗り過ぎに注意すること。それを肝に銘じて始めよう。

「ショット」ブランドマネージャー・飯塚記一さん  日本におけるショットのブランディングを手掛ける。 バイク乗りであり、もとも と熱心なショットファンであるため、ファンの心を掴んだ企画も多く手掛ける

「ショット」の飯塚さんはライダースなどのレザージャケットで、もっとも気をつけたいのが、オイルアップのやりすぎだときっぱりと断言。

「うちのジャケットは、鞣しの段階で存分にオイルを入れていますから、正直数年でオイルが抜けてしまうことはほとんどないと思います。もちろん数十年経ったヴィンテージは、油分が抜け、革が割れてしまう可能性がありますから、たっぷりと塗っても問題はありませんが。なぜオイルの塗りすぎがよくないかと言うと、余分な油がカビの原因となり、結果的にレザーをダメにしてしまうケースが多いからです。

特にうちのレザーは、道具として作っていますから、クロム鞣しのかなり頑丈な革です。だから頻繁にオイルを入れなくても、風合いは損なわれませんし、ある程度の水も防いでくれます。一番怖いのは、たっぷりとオイルを塗って、風通しの悪い場所で保管すること。日本は高温多湿ですから、カビの原因となり、それが跡になってしまいます。高い買い物だから手入れをしたい気持ちはわかりますが、そこをグッと我慢するのが大切です(笑)」

ヴィンテージのワンスターをメンテナンス! 今回手入れするのはこちら。

ということで、今回お手入れするのはこちら。黒いタグのデザインから、通称黒タグと呼ばれる’60年代のヴィンテージ。 ショットのファクトリーがある地域のバイクチームのカスタムペイントが施されているのがおもしろい。60年近く経っても確かに表面が少しカサついている程度だ。

用意するものは、ブラシとオイル、そしてろうそく!

ブラシとオイル、そしてろうそくでヴィンテージライダースをメンテしていく。ブラシはやわらかい馬毛のものがおすすめ。今回使用するオイルは、「マスタングペースト」。Amazonなどで手に入るのでチェックしてみてほしい。

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1.まずは全体をブラッシング。

表面に付いているホコリをブラッシングで払っていく。溜まりやすいエポレットやジッパーの部分もきっちりとやっていく。

2.オイルを用意する。

今回メインテナンスに使うのは、レザー好きから評判のいいマスタングペースト。スッと革に浸透する馬の油がたっぷりと入っているのが人気の理由。

3.手で塗り込んでいく。

マスタングペーストは、体温で溶けていくので、ブラシよりも手の方が塗り込みやすい。シワ部分は重点的に塗っていくのがポイントだ。

4.エポレットを外す。

ライダースジャケットは、エポレットやベルトなどの付属品が多いので、ちゃんと外してオイルを塗っていく。手間は掛かるがサボらずに!

プリーツも丁寧に塗る!

ライダースジャケットの象徴的なディテールであるアクションプリーツも丁寧に塗っていく。ここが固くなったら着にくいので注意を。

仕上がりがこちら!

マスタングペーストを中心に全体をオイルアップ。これだけで光沢感が出て、より良い雰囲気に!

正しい保管の仕方も忘れずに。風通しのいい場所で乾燥気味に保管するのが正解!

レザーの大敵となるのがカビ。湿度の高い夏に保管することを考えると、カバーはせず、クローゼットでなく、風通しのいい場所にかけておく。あと重要なのがジッパーのケア。ローソクで擦り、ジッパーを上げ下げするだけで簡単。

▼カビが生えてしまったなどのエマージェンシー術はこちらをチェック!

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2022年12月27日

(出典/「Lightning Vol.275」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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