こちらの記事で取材させていただいた、Auto Romanのショールームで実際にレースを走った日本に1台と言われている貴重なDTMレースカーを発見!
レースで活躍した実際のマシンは、さらなる迫力とオーラを醸し出す。
エボラリューションⅡのレースカーがこちら。’90年のシーズン途中よりエボIに替わって実践投入されクラウス・ラドウィックのドライブで歴戦を経験してきた本物のレースマシンだ。
派手なカラーリングを除けば、市販バージョンのエボⅡとシルエットは全く変わらない。このゼッケン#7はクラウス・ラドウィックがドライブしたもの。
ロールケージが張り巡らされた車内に運転席のシートのみが備わる。規定によりドアパネルが残されている点に注目したい。
基本的にはエボⅡの236馬力をベースとしているが、実際のレースシーンでは300馬力オーバーだったといわれている。
メーターは中央にタコメーターを配した独自のレイアウト。小さなゲージは、右から水温、油温、燃圧、油圧を配置。当然だがスピードメーターは備わらない。
シフトレバーの後方にウインカーやワイパーなどのスイッチが集中的に配置され、レース中にシフトレバーから右手を遠ざけることなく操作が可能である。
当時の資料を紐解くとOZレーシングのホイールが装着されているが、現車はスピードライン製のホイールを装着しているなど、実際のレースマシンゆえに謎のディテールが存在するが、スピードメーターのない5連メーターや運転席のみ装着されたスパルタンな車内に、当時のDTMの規定でなぜかドアパネルなどの内装が備わるなど、当時のスパルタンな雰囲気がそのまま残される貴重な一台だ。
【問い合わせ】
Auto Roman
TEL0276-60-5523
http://www.autoroman.jp/
※掲載情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2019年10月号」)
取材・撮影/勝村大輔 取材協力/Auto Roman TEL0276-60-5523 http://www.autoroman.jp/
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