様変わりする裏原宿を見つめてきたプロペラ通りの名店。
1993年頃に巻き起こった裏原宿ムーブメントの震源地となったプロぺラ通りにあるバナナボート。だがオープンした37年前は今のような状況はまったく想像できなかったと店長の犬飼進さんは笑う。
「今のオーナーが原宿に店をオープンしたのが’81年。自分は客としてこの店に通っていました。入社したのは1999年なのですが、当初からこのショップを見てきました。当時はこの通りに洋服は一切なくて、鮮魚店やアパートがあって、のんびりとした場所でした」
「古着もまだまだ安かったですね。501XXのデッドストックで4万円くらい。ヴィンテージ市場が盛り上がり始めたのが’80年代後半ですね。それで501XXが16万くらいになったのかな。それがどんどんと加熱していって、ライトニングが創刊した’94年はブームの真っ最中ですよね。うちのお店のこだわりは、デッドストックまたはミントコンディションを中心としたアメリカンヴィンテージ。そういった意味では今と当時でまったく変わっていないですね(笑)。オーナーが今でも年に3回は、自らがアメリカで買い付けしているんですよ。だから変わらないんです」
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