20世紀初頭に展開されていたデニムプロダクツがモチーフ
旧式の力織機による昔ながらの製法で、ヴィンテージデニムのように一本一本違った風合いを持つデニムプロダクツで知られる、ステュディオ・ダ・ルチザン。それは細部に至るまで、自らの仕事に一切の妥協を許さない熟練の職人たちの手仕事によるもの。そんな世界に誇る現在のジャパンデニム・カルチャーの礎を築いたブランドが、2019年に設立40周年を迎える。
そのアニバーサリーイヤーに相応しいデニムプロダクツは新たなゾーンへ突入。40周年を記念して始動した新しいプロダクツライン「ヘリテージ」シリーズは、1900年から’20年代の20世紀初頭に展開されていたデニムプロダクツがモチーフになっている。
’20年代に“ダンガリーズ”と呼ばれたビブオーバーオールをモーフにしたジーンズや、ワークウエアとしての側面が強かったワンポケットのデニムブラウス、ドレス要素の強いバンドカラーシャツの3種類のプロダクツをリリース。それぞれの素材にはジンバブエコットンのデニム生地を採用。どのモデルも「ヘリテージ」の名に恥じない、旧きよき時代のディテールが詰まっている。
’20年代のワークウエアの意匠を落とし込む【40thヘリテージジーンズ】
ダンガリーズと呼ばれたビブオーバーオールを基に、ビブ(胸当て)をカットして作られたジーンズを意識。ベルト帯を省いた意匠で、股上が深く、ヒップにゆとりを持たせた。
1900年代初頭のワークブラウスの名残を感じる【40thヘリテージデニムジャケット】
1900年代初頭の通称1stタイプと呼ばれるデニムブラウスを基にデザイン。13オンスのジンバブエコットン100%の耳付きデニム生地を採用。運針を細かく設定し、縫製カラーにベージュを使うことでアンティーク感を出しつつ、現代的シルエットに落とし込み、洗練された印象を持たせた。
小振りなバンドカラーがクラシックな印象に【40thヘリテージシャツ】
20世紀初頭のバンドカラーシャツがモチーフ。小振りな襟が特徴でクラシックな印象を演出する。また裾周りはタックインを考慮したカッティングを採用。6.5オンスのジンバブエデニムに、ストーンバイオウォッシュ加工を施し、柔らかい素材感と着込んで痩せたデニムの風合いを再現。
【問い合わせ】
ステュディオ・ダ・ルチザン・インターナショナル
TEL06-6536-6328
http://www.dartisan.co.jp
※掲載情報は取材時のものです。
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(出典/「Lightning 2019年3月号 Vol.299」)