“革”の可能性を追求する、ひと味違う「FINE CREEK & CO.,(ファインクリークアンドコー)」の革ジャン。

馬革のみを使ったアイテムをリリースし、世のレザーラバーを虜にしてきたファインクリークレザーズ。今季、新しいライン「FINE CREEK & CO.,(ファインクリークアンドコー)」を立ち上げる。ファインクリークアンドコーとはいったい何なのか、話を聞いた。

馬革を扱うレザー業界の異端児の新しい動き「ファインクリークアンドコー」。

「馬革の可能性を追求する」というコンセプトを掲げ、ファインクリークレザーズが誕生したのは2017年秋のこと。モチーフにするアイテムごとに馬革のレシピを変え、馬革の可能性を常に模索し続ける彼らは、まさにレザー業界の異端児だった。

昨シーズンには革に刺繍という前代未聞のレザースカジャン「ノーフォーク」を生み出し、世界をあっと言わせたのは記憶に新しい。

そんな彼らに新しい動きがあるという。今季から、「ファインクリークアンドコー」という新ラインを立ち上げるというのだ。「僕たちはいままで、馬革の可能性の追求を掲げ、タンナーにも足繁く通い、新しい馬革を常に開発してきました」そう話すのはファインクリークレザーズ代表・山崎氏。タンナーと二人三脚で生み出した馬革は、遂に傑作「レオン・ザ・ノースター」を生み出すこととなる。

レオン・ザ・ノースター

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’50~’70年代のライダースの意匠を結集させたスタイルを採用、フルベジタブル鞣しの1.8mm厚の馬革を水性染料で仕上げたその質感は、無数のシボと皺に覆われ、迫力ある表情を見せる。まさにヴィンテージと見間違うほどの迫力ある佇まいだ。15万9840円

素上げに近い水性染料で仕上げられた渋鞣しのホースハイドは、着込むほどに皺が刻まれ、 あたかもヴィンテージのような風合いを醸し出す。

「あのレオン・ザ・ノースターのような、僕らが憧れたアメリカンヴィンテージを、ド直球に追求するのがファインクリークレザーズだとすれば、ファインクリークアンドコーとは、もっと遊び心や自由度のある試みといえるかもしれません」

「アンドコー」では、馬革以外にも視野を広げていく!

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モヒカン小川も着てみました。いかがでしょうか?

「レザーズは馬革にこだわり、その姿勢は今後も変わることはありませんが、アンドコーではもっと広く“革”の可能性を追求したいと思っているんです。つまり、馬革以外も視野に入れているということです。何を次のモチーフにしようか考える時、『これをシープで再構築したら面白そうだな』などと思うことも多々あるんです。そうした場合、これからはアンド コーでリリースすることになると思います。実は、レザースカジャン『ノーフォーク』も、アンドコーネームなんです、黙ってましたが(笑)。実際には革ではないプロダクツを、革で再構築する試みも、アンドコーの役割だと思っています」

往年のヴィンテージレザージャケットを、真正面から向き合い、馬革で再構築するのがファインクリークレザーズ、もっと自由に革の世界に遊ぶのがファインクリークアンドコーということか。

「おっしゃる通りです。でも、だったら最初にリリースしたGジャンタイプも、アンドコーなんですけどね。でもあの頃は必死で、その後の展開まで考えてなかった(笑)」そういいながら楽しそうに笑う山崎さん。山崎さんの頭の中には、あらゆる革の可能性や次なるプランが飛び交い、感覚的にレザーズとアンドコーを使い分けているのだ。今季のアンドコーの新作「バド」がいい例だ。

’50年代の襟無しレーシングシャツを馬革で再構築たバドは、山崎さんの中で「新しいファッションの提案」という意味合いが込められ、アンドコーに分類されている。なんとも心躍る新ラインではないか。ここで、今季の新作にフィーチャーしよう。

馬革の荒々しいシボと皺が、シンプルな身頃を飾る珠玉の一着「ERIC(エリック)」。

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「ファインクリークレザーズ」の新作となるERIC(エリック)。往年の襟付きレザージャケットの特徴的なディテールを取り入れ、サイズ感やフォルムを徹底的に見直し、体のラインに沿うような美しいシルエットを実現した。右ページで紹介したレオン・ザ・ノースターと同様の革を採用しているため、その経年変化の実力は折り紙付き。ファインクリークレザーズでは、左右の身頃や袖など、場所によって革の部位を変えているため、着込むうちに変化に富んだ、芸術的な表情が出現する。ブラック、ブラウンの2色展開。15万4440円

伝説のシングルライダースがホースハイドで甦った「EKINS(イーキンス)」。

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「逆ハの字」と呼ばれる特徴的な胸ポケットが、デザインのアクセントにもなっている「EKINS(イーキンス)」は、ファインクリークアンドコーの新作。渋鞣し・ピグメント仕上げ・1.3mm厚のポーランド製の馬革は、独特の光沢を放つ。茶芯仕様となっており、着込むほどに芯の茶が浮かび上がるだけでなく、顔料が割れることによる皺が入り、染料仕上げとは異なるピグメント特有の迫力ある表情が楽しめる。ブラック、ブラウンがラインナップされるが、この渋いブラウンは、ファッションシーンでも活躍してくれるはずだ。14万9040円

レーサー御用達のレザーシャツは、ストリートで新たな扉を開く「BUD(バド)」。

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ファインクリークアンドコーの新作「BUD(バド)」は、1950年代のレーシングシャツをベースに、従来“ギア”でしかなかった無機質なデザインに新たな命を吹き込み、新しいレザーウエアとして再構築した、ファインクリークアンドコーの自信作。「襟無しレザーシャツを街着に」という、いままで誰も試みなかった挑戦は、まさにアンドコーの「自由な発想で革を遊ぶ」というコンセプトを体現したモデルと言える。素材はイーキンスと同様のピグ メント仕上げの馬革。スタイリッシュで美しいシルエットは特筆に値する。14万3640円

 

今季の新作はいかがだっただろうか。聞くところによると、来春にはシープスキンのアイテムもリリース予定だとか。我々も頭を柔らかくして、ファインクリークと共に、深遠なる革の世界に遊ぼうではないか。

【DATA】
ファインクリークレザーズ
TEL 050-3390-2470
http://www.finecreek.jp

▼革ジャンについてもっと深く学びたい人はこちらの記事もチェック!

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2022年11月08日

(出典:『LIGHTNING 2018年11月号 Vol.295』)

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モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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