キュートな丸目グリルが超レア!「トヨタ スターレット」が今、西海岸で流行中。

いつからかクルマ好きの間で使われる様になった「USDM」と「JDM」という言葉。分かりやすく言うと、USDMは「北米仕様」、JDMが「日本仕様」という意味で、同じ日本車でも北米で売られるモデルと日本で売られるモデルでは、バンパーの形状や灯火類のデザインが異なる場合があり、その仕様の違い、もしくはそれらのパーツを取り入れたカスタムを行ったクルマを指す言葉として定着していった。

JDM(日本仕様)車はアメリカでのステイタス。

01_p122_123_007

クルマイジりは「ない物ねだり」がその根底にあるので、日本人はUSDMに憧れ、アメリカ人はJDMに憧れるという構図がある。なのでアメリカの日本旧車好きは、日本仕様にしか存在しなかったパーツを欲しがる傾向があり、近年の日本旧車人気は高まりを受け、右ハンドルのJDM車その物を輸入する強者も増加中だ。

北米にも輸出されていた2代目スターレットだが、丸目グリルの前期型は北米仕様に存在しないため、アメリカ人にとってこのクルマはかなりレア。本物JDMならではの存在感だ。

西海岸で「トヨタ スターレット」が人気のワケ。

02_p122_123_004修正
バケットシートやシュロスのハーネスは、当時物のクラシックタイプをチョイス

この「スターレット」のオーナーは、LA近郊でボディショップを営むフィリピン系アメリカ人。じつはアメリカの日本旧車シーンにおいて、フィリピン系移民の存在は重要なのだ。

80年代にフィリピンからやってきた彼らは、母国で圧倒的なブランド力を持ち、いまだに人気が高く古いトヨタ車が、アメリカでは無価値なクルマとしてジャンクヤードに山積みになっているのを発見。セリカやスープラは別だが、スターレットやカローラといった車種を綺麗に仕上げ、価値を高めていったのだ。

03_p122_123_003
インテリアはドンガラでフルロールケージをセット
04_p122_123_005
トスコホイールはTRD刻印入りの本物!

なかでも「スターレット」は人気が高い車種で、エンジンスワップに当時物ホイールを組み合わせた、ボーイズレーサースタイルでカスタムするのがお約束。

そうしたスタイルが仲間内で定番化していたこともあって、このKPのオーナーは右ハンドルのJDMスターレットをベースにすることを決めた。スターレットは北米輸出されていたが、だからこそ右ハンドルにフェンダーミラーを持つJDM車は格別の存在なのだ。

05_p122_123_002

ここ数年、北米輸出されていなかったスカイラインをアメリカで乗るのも流行中で、右ハンドルの日本旧車が西海岸を中心に増え続けている。それが例え無改造のノーマル車であっても、本物JDMには圧倒的な価値があるという。いま、アメリカの日本旧車好き達の間では、JDM(日本仕様)車を所有することがステイタスになっているのだ。

(出典:「別冊Lightning Vol.169 VINTAGE AUTO 80’s-90’s」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【Brown Brown×2nd別注】手のひらサイズの、ハンドペイントがま口ウォレット

  • 2026.02.13

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 大好評のハンドペイントがま口ウォレット。第3弾はとびきりアイビーなブルドッグペイント 発売のたびに好評を博している「...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

【SETTLEMIER’S×2nd別注】メイドインポートランドの王道スタジャン登場

  • 2026.02.11

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! SETTLEMIER’S×2nd AWARD JACKET  1990年の創業以来、ポートランドの工場で今もなお地元...

【WorldWorkers×2nd別注】夏コーデの幅が広がる2色! 美シルエットのフレンチM-52ショーツ

  • 2026.02.10

これまで4色のバリエーションで展開してきた「World Workers(ワールド ワーカーズ)」のビーチコーデュロイショーツ。今回は落ち着いた色味のヴィンテージカーキと、爽やかさで洒脱なオレンジという新たな2色で再登場! シンプルで悩みがちな夏のコーディネイトに新たな選択肢を与えてくれる良色です。 ...

Pick Up おすすめ記事

【SETTLEMIER’S×2nd別注】メイドインポートランドの王道スタジャン登場

  • 2026.02.11

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! SETTLEMIER’S×2nd AWARD JACKET  1990年の創業以来、ポートランドの工場で今もなお地元...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

101周年を迎えた「Lee」、受け継がれし伝統の『COWBOW 101』『RIDERS 101』を継承する逸品が登場。

  • 2026.03.05

1925年に生まれた「Lee COWBOY 101」は、48年に「Lee RIDERS 101」としてリニュアールを遂げ、その後も進化を遂げながら時代を超えて愛され続け、今年“101周年”という節目を迎えた。そして、この名作のまたとないアニバーサリーを記念して特別なコレクションが登場。「Past&F...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。