いつか手に入れたい! ファッションからアウトドアまで、4つのジャンルの名作プロダクツ4選。

名作と呼ばれるプロダクツは、誕生した時は無名の品でも多くの人が愛用したからこそ、生まれているものがほとんど。ルックスはもちろん、価格までもカッコいい(!?) 憧れの名作アイテムを集めてみた。

1.アメカジの礎を築いた永遠のスタンダード【LEVI’S/501XX(VINTAGE)】

01デニム

1853年にリーバイ・ストラウスがサンフランシスコで創業。ゴールドラッシュで集う金鉱労働者の声を聞きワークパンツを商品化し、改良を重ねる中、1873年に生まれたのがインディゴブルーデニム地をリベット留めで補強した「501」だ。

やはり「501」抜きにファッションは語れない。時代ごとにデザインやディテールが異なり、マニアの心をくすぐるが、特にこちらは501XXの中でも人気とレア度が高い大戦モデル(1942~46年)。うっすらペンキステッチが残っていて、これほど美しい状態で見つかることはなく、近年再び価格も高騰している(140万4000円/ベルベルジン/TEL03-3401-4666)。

▼こちらの記事もチェック!

歴代モデルが集結! リーバイス LEVI’S 501から、ジーンズの歴史をひも解こう。

歴代モデルが集結! リーバイス LEVI’S 501から、ジーンズの歴史をひも解こう。

2023年04月25日

2.タフな環境下でこそ真価を発揮する【ヒルバーグ/アトラス】

02冬山登山や長期遠征などでテント泊をする上級者が憧れるテント、ヒルバーグ。設立は1971年、’73年にはインナーとフライを一体にした世界初のテントを発売。他にもシリコンで被覆することで通常より6~7倍も強度の高い生地を開発するなど、画期的なアイデアを投入し、驚きの軽さと強度を実現させている。

こちら大人8人が寝られるアトラスはヒルバーグ最大の自立型ドームテント。別売りのコネクターを使えばアトラス同士を接合して巨大なベースステーションも構築できるスグレモノだ(40万5000円/エイアンドエフ/TEL03-3209-7575)。

3.見えない部分にまでこだわる! ランジェリーブランド最高峰【ラペルラ/ドレスコード トランクス】

03

1954年、イタリアのボローニャで誕生。’60年代には明るいカラーを用いたり、70年代には心地よくフィットするシルクニットを採用するなど、時代のトレンドを巧みに取り入れることで世界的な地位を確立する。そして、’88年からはメンズラインも登場。それまで機能性重視だった「下着」から、上品かつ、セクシーな「アンダーウェア」へと昇華させた。デザインだけでなく、上質のシルクを混紡した素材は、はき心地も抜群。さすが、最高峰、お値段も一流だ(各5万5296円/ラペルラジャパン/TEL03-6438-9700)

4.高級感漂う開閉音。上品に喫煙を楽しむジェントルマンに【エス・テー・デュポン/ライン2 ヘアライン】

04ライター

1872年、フランスで生まれたエス・テー・デュポン。当初は富裕層向けのトラベルバッグを製作していたが、第二次世界大戦により受注が減少。代わりとなる事業として1941年に最初のポケットオイルライターを発明した。‘52年には特許も取得した炎を調整できるガスライターを発表し、爆発的な成功を収めることに。すっきるとしたライン、上質な素材、そして「ピーン」という独特の開閉音は使う人にも満足感を与えてくれる。このライン2も開閉音を味わえる代表的なモデル(12万9000円/エス・テー・デュポン 銀座ブティック/TEL03-3575-0460)。

 

伝統と誇りに培われた珠玉の一流品は、一度手に入れれば長く愛用できるものばかり。いつか手に入れたい! なんて言ってないで、この際奮発して、今こそ本物に触れてみるのもいいかも? きっと他の人からも一目置かれるはずだ。

※情報は取材時のものになります。金額、デザイン、お取り扱いの有無は変更になっている場合があります。

(出典/「Lightning 2017年4月号 Vol.276」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...