シボレーを代表するスポーツモデル「コルベット」C1から新型C8“スティングレイ”までおさらい!【保存版】

1953年に誕生した「コルベット」。戦争中に兵士たちがヨーロッパで見た2シータースポーツモデルに匹敵するモデルをアメリカでも発売すべく、これまでにないコンパクトなボディに直列6気筒を搭載して登場した。

ボディは当時の最先端素材であるFRP製を使用するなど、最新の技術が惜しみなく投入されたが、エンジンの出力はたったの150馬力と非常に非力だった。その後はV8を搭載し、コンセプトを大きく転換し、常にGMの最新最強V8を搭載するフラッグシップモデルとなった。

そんなアメリカ車を代表するスポーツモデルであるコルベットが、今もなお愛されている理由とは? 誕生からこれまでに登場した名車を見ながらその魅力を読み解いてみよう。

【CHEVROLET CORVETTE C1(シボレー コルベット C1)】欧州のスポーツカーに対抗してデビュー(1954年~)

1953 Chevrolet Corvette

’53年に登場する初代コルベットは現在の姿からするとかなりコンパクトで華奢なイメージを持つ。当初はシボレーにV8がラインナップされておらず、直列6気筒を搭載していた。

1960 Chevrolet Corvette

こちらは丸目四灯となり、V8エンジンが標準装備となった’58年以降のモデルだ。

【CHEVROLET CORVETTE C2(シボレー コルベット C2)】2代目モデルは今も人気の高い走る芸術(1963年~)

1966 Chevrolet Corvette Sting Ray Coupe

’63年にフルモデルチェンジを果たし、コルベットはC2モデルに。大きくなった印象だが、サイズはほとんど変わらない。これまでコンバーチブルのみだったが、C2モデルよりクーペが登場し、コンバーチブルと併売される。スティングレイの愛称が生まれたのもこのモデルから。

▼C2クーペをもっと詳しく知るならこちら!

アメリカン・スポーツカーの名車として名高い、2代目コルベットC2型とは?

アメリカン・スポーツカーの名車として名高い、2代目コルベットC2型とは?

2023年07月24日

【CHEVROLET CORVETTE C3(シボレー コルベットC3)】グラマラスなボディラインが魅力(1968年~)

1972 Chevrolet Corvette Stingray Coupe

コークボトルラインと呼ばれるグラマラスなボディラインを持つC3モデルは’68年に登場。引き続きスティングレイの名称が使用されるほか、クーペとコンバーチブルが発売されたのもC2モデルを踏襲している。’72年までのモデルは、前後にクロムバンパーを装着し、アイアンバンパーの愛称を持ち人気がある。

【CHEVROLET CORVETTE C4(シボレー コルベットC4)】スーパーカーを意識して新しい道を模索したモデル(1983年~)

1987 Chevrolet Corvette Convertible

’83年に登場するC4モデルは、C3のグラマラスなボディラインから直線基調のヨーロピアンデザインへと大幅にスタイルを変更。’89年にはロータスがチューニングしたDOHCヘッドのLT-5を搭載したZR-1が登場。現行モデルに至るコルベットの歴史の中でも唯一OHV以外のエンジンを搭載したモデルとなった。

【CHEVROLET CORVETTE C5(シボレー コルベットC5)】トランスアクスルレイアウトの採用でよりスポーティに(1997年~)

1997 Chevrolet Corvette

’97年登場のC5は、低重心化と重量配分の最適化を目指し、フロントにエンジン、リアにトランスミッションを配置するトランスアクスルレイアウトを採用。パフォーマンスも大幅に向上し、ルマン24時間レースで優勝するなど、欧州のスポーツカーと肩を並べるアメリカンスポーツカーとなっていく。

【CHEVROLET CORVETTE C6(シボレー コルベットC6)】伝統を廃止し、新たなヘッドライトデザインに(2005年~)

2006 Chevrolet Corvette

’05年登場のC6モデルは、伝統のリトラクタブルヘッドライトにかわって固定式を採用。C5と比べるとボディサイズはコンパクトになった一方、ホイールベースは若干延長。高速時の安定性を向上している。限定モデルのZR-1は、スーパーチャージャーを搭載する6.2リッターのLS9型を搭載し、647馬力を発生した。

【CHEVROLET CORVETTE C7(シボレー コルベットC7)】Z06登場! ついにスティングレイの名も復活!(2014年~)

2015 Chevrolet Corvette Stingray

’13年に登場したC7モデルは、フレーム構造を含む多くの部分を新設計した。テールランプも伝統の丸形をやめ、角形を採用するなど、外観も大きく姿を変更。’15年に登場したZ06は、659psを発生するLT4型6.2リッターV8を搭載。運動性能はもはや世界のスーパーカーに比肩するまでになった。

▼Z06についてはこちらの記事もおすすめ!

【コルベット】スポーツカー、“新型”アメリカ車と“旧車”欧州車を比べてみた。【ポルシェ】

【コルベット】スポーツカー、“新型”アメリカ車と“旧車”欧州車を比べてみた。【ポルシェ】

2023年07月24日

【CHEVROLET CORVETTE C8(シボレー コルベットC8)】新型コルベット誕生! スーパーカーのボディに伝統のOHV V8を搭載(2020年~)

エンジンはこれまで同様OHV方式のLT2型6・2リッターV8で、6450rpmで495hpを発生。トランスミッションは8速のDCTを採用。0-100㎞/h加速はベーシックグレードながらたった2・9秒。最高速度は194MPH(約312㎞/h)という驚異的なスペックに。もはやアメリカンマッスルの頂点というよりは世界に比肩するスーパーカーとなった。

▼詳しくはこちらの記事をチェック!

次世代“MR仕様”のコルベットC8は“スティングレイ”の名を受け継いだスーパーカー!

次世代“MR仕様”のコルベットC8は“スティングレイ”の名を受け継いだスーパーカー!

2023年07月24日

アメリカを代表するスポーツカー「コルベット」の系譜。伝統を守りつつも革新的なデザインの変更を行うなど、ユーザーの心をとらえてきた。今後、どんな変貌を遂げていくのか、気になるクルマのひとつだろう。

(出典/「別冊Lightning Vol.165 VINTAGE CARS」「Lightning 2020年2月号 Vol.310」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

Pick Up おすすめ記事

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...