【Mercedes-Benz 300GE】シンプルな初期モデルをオマージュしたカスタム。
メルセデスベンツ社と、オーストリアのシュタイヤー・プフが共同で開発した軍用車両にルーツを持つGクラスは、頑丈なボディに四輪駆動機構を備えたオフロード車。すでに’79年の登場から40年近くが経過しているが、未だにマイナーチェンジを続けながらも基本設計を受け継いで生産を継続している非常に珍しいクルマだ。
ところが徐々にエンジンは大型化され、内装も豪華になっていく、’89年のモデルチェンジでよりシティユースに特化したW463型になると、当初のゴツい雰囲気は徐々に失われてしまう。
そこでアローズでは、フロントグリルを初期型の特徴であるブラックタイプに変更し、デビュー当初の質実剛健な雰囲気をアップ。そして年式的に傷んでいることが多いシートはポップなチェック柄に変更。ドイツ車と気負うことなくカジュアルに乗れる一台となったのだ。高級車の代名詞的存在であるベンツという名前に尻込みしがちだが、頑丈でシンプルなボディを持つGクラスは、実はこんなにアウトドアアクティビティに似合うのだ。
「アローズ」によるカスタムを見ていこう!
アローズでは、コンプリート車両の販売だけでなく、ベース車両を持ち込んでのレトロコンバージョンも受け付けている。もちろんショートだけでなく、ロングでも作業は可能。年式によって作業内容が異なるそうなので、問い合わせて欲しい。
【Mercedes-Benz 300TE】ヴィンテージルックなら、キャリアも良く似合う。
一方こちらは、’90年代に絶大な人気を博したオシャレステーションワゴンの元祖、300TEだ。W124型は、’85年から’95年まで10年間製造されたロングセラー。’90年にはモールに変わってサッコプレートと呼ばれるサイドのプロテクションプレートが標準装備となる他、’94年にはフロントグリルやヘッドライト周りの意匠を変更。実は意外と細部が変更となっているのだ。
そこでアローズでは、ベースの年式に関わらず、フロントグリルやサイドモール、バンパーなどを全て初期型モデル用に変更。さらにゲレンデ同様、内装をポップな生地で張り替えた“クラシックライン”と呼ばれる特別仕様を作り出したのだ。
足回りもスチールホイールにホイールキャップを装着することで、雰囲気はかなりクラシックになる。そしてボディも純正色ながら、初期モデルを連想させるベージュとすることで、ルーフキャリアにキャンプ道具満載という絵柄も良く似合う一台となったのだ。もちろん中身はベンツ。しっかりと整備をしておけば故障も少なく普段乗りもできるので、安心だ。
「アローズ」によるカスタムを見ていこう!
カジュアルなベンツを提案するW124 専門店に相談しよう!
神奈川県の「アローズ」は、未だ人気の衰えないW124の専門店。特にステーションワゴンは高い人気を誇るが、すでに20~30年以上経過している。そのためしっかりと手を入れたクルマを入手するのがトラブルを防ぐ手段だという。
「アローズ」では消耗品を新品に交換することでトラブルを予防している他、自社工場完備で迅速な作業が行えるのも大きなポイント。また同社が提唱するクラシックラインは、以前から考えていたものを3年前にようやく実現したオリジナルカスタム。実はすでにサイドモールは純正品が入手できず、「アローズ」でリプロダクトしたオリジナル商品。他にも純正で欠品しているパーツに関しては独自のルートで取り寄せているので安心だ。
【DATA】
アローズ
神奈川県川崎市宮前区菅生3-27-14
TEL044-976-6155
営業/9:00~19:00、土日祝日10:00~20:00
休み/月曜
https://www.e-arrows.jp/
▼こちらの記事もチェック
(出典/「Lightning 2017年5月号 Vol.277」)
Text&Photo/D.Katsumura 勝村大輔 問い合わせ/アローズ TEL044-976-6155 http://www.e-arrows.jp/
関連する記事
-
- 2024.11.15
経年変化とカスタムで、自分だけの一着を作る悦びを味わってみないか?
-
- 2024.11.14
素材の良さを活かしてリメイク、ふるぎの新しい楽しみ方【ふるぎ道第8回】
-
- 2024.11.21
英国発のダイカットマシンBig Shot(ビッグショット)で手帳をデコろう!