ちょい古ベンツはカジュアルなスタイルで乗るのが正解。

編集部員が最近気になっているちょっと旧いメルセデス・ベンツ。そこで、オフロード性能はもちろん、頑丈な作りで定評のあるGクラスを、初期型のスタイルに演出することで、よりカジュアルに乗れるようにするカスタムショップを発見。早速、一押しのスタイルを拝見していこう!

【Mercedes-Benz 300GE】シンプルな初期モデルをオマージュしたカスタム。

’79年にNATO軍に採用されていた軍用車両を民間向けにアレンジしてリリースされたメルセデンスベンツのGクラス。ボディは2ドアのショートと、4ドアのロングの他、2ドアのオープンモデルも存在する。’89年にはフルタイム4WD化とオーバーフェンダー化されたW463型にモデルチェンジ。取材車両はW463型初期の’92年式300GEで、2ドアのショートボディモデルがベースとなっている

メルセデスベンツ社と、オーストリアのシュタイヤー・プフが共同で開発した軍用車両にルーツを持つGクラスは、頑丈なボディに四輪駆動機構を備えたオフロード車。すでに’79年の登場から40年近くが経過しているが、未だにマイナーチェンジを続けながらも基本設計を受け継いで生産を継続している非常に珍しいクルマだ。

ポップな内装を纏って、よりカジュアルに変身した、ドイツが誇る実用車、ゲレンデバーゲン

ところが徐々にエンジンは大型化され、内装も豪華になっていく、’89年のモデルチェンジでよりシティユースに特化したW463型になると、当初のゴツい雰囲気は徐々に失われてしまう。

そこでアローズでは、フロントグリルを初期型の特徴であるブラックタイプに変更し、デビュー当初の質実剛健な雰囲気をアップ。そして年式的に傷んでいることが多いシートはポップなチェック柄に変更。ドイツ車と気負うことなくカジュアルに乗れる一台となったのだ。高級車の代名詞的存在であるベンツという名前に尻込みしがちだが、頑丈でシンプルなボディを持つGクラスは、実はこんなにアウトドアアクティビティに似合うのだ。

「アローズ」によるカスタムを見ていこう!

ラックのグリルやヘッドライトカバーはアローズのオリジナル。初期モデルの持つワイルドな雰囲気を再現
ホイールも日本ではあまり見ないスチールホイールをあえてチョイス。これだけで雰囲気は一気にレトロになる
本来は木目のインパネやセンターコンソールだが、ブラックアウトすることでカジュアルダウンさせている
フェンダーやサイドステップは本来W460型では備わらないが、ブラックアウトすることでレトロな雰囲気に
70年代のドイツの柄を再現したオリジナル生地を使用し、国内の職人の手で張り替えられる
シートはもちろん、ドアパネルやリアゲート裏のパネルもシートと同柄で張り替えられている

アローズでは、コンプリート車両の販売だけでなく、ベース車両を持ち込んでのレトロコンバージョンも受け付けている。もちろんショートだけでなく、ロングでも作業は可能。年式によって作業内容が異なるそうなので、問い合わせて欲しい。

【Mercedes-Benz 300TE】ヴィンテージルックなら、キャリアも良く似合う。

W123型の後継モデルとして’85年に登場したW124型は、作りもしっかりしているため、特にステーションワゴンは今でも人気が高い。取材車両は’91年式の300TEがベースとなっている。これをベースにモールを初期型用に変更。さらにバンパーやサイドシル部分はボディ色に関わらずグレーとなるのが初期モデルの特徴。”クラシックライン”は、そんな細かな部分を忠実に再現している

一方こちらは、’90年代に絶大な人気を博したオシャレステーションワゴンの元祖、300TEだ。W124型は、’85年から’95年まで10年間製造されたロングセラー。’90年にはモールに変わってサッコプレートと呼ばれるサイドのプロテクションプレートが標準装備となる他、’94年にはフロントグリルやヘッドライト周りの意匠を変更。実は意外と細部が変更となっているのだ。

時代を超えた人気車、W124ワゴンをレトロスタイルに

そこでアローズでは、ベースの年式に関わらず、フロントグリルやサイドモール、バンパーなどを全て初期型モデル用に変更。さらにゲレンデ同様、内装をポップな生地で張り替えた“クラシックライン”と呼ばれる特別仕様を作り出したのだ。

足回りもスチールホイールにホイールキャップを装着することで、雰囲気はかなりクラシックになる。そしてボディも純正色ながら、初期モデルを連想させるベージュとすることで、ルーフキャリアにキャンプ道具満載という絵柄も良く似合う一台となったのだ。もちろん中身はベンツ。しっかりと整備をしておけば故障も少なく普段乗りもできるので、安心だ。

「アローズ」によるカスタムを見ていこう!

ルーフラックを装着することで、積載能力もアップするだけでなく、アウトドアな雰囲気もアップ
クラシックラインの内装は当時の柄を再現したオリジナル生地をベースに、日本人の職人の手でシートやドアパネルを全て張り替えている
取材車両はトーイングヒッチも備えるため、キャンピングカーを牽引することもあるという。そんなベンツの使い方もカッコいい!
W124のステーションワゴンはカーゴスペースにサードシートを持つ。もちろんこのシートも張り替えられるのだ

カジュアルなベンツを提案するW124 専門店に相談しよう!

神奈川県の「アローズ」は、未だ人気の衰えないW124の専門店。特にステーションワゴンは高い人気を誇るが、すでに20~30年以上経過している。そのためしっかりと手を入れたクルマを入手するのがトラブルを防ぐ手段だという。

ショップには自社工場を完備。W124に精通したメカニックが作業をしているので安心だ。エンジンのオーバーホールからメンテナンスまでさまざまな作業を迅速に行うことができる
ショールームのパーツ棚は、スティールとユーズドウッドを使用したアンティーク調。メーターやオーディオなどがストックされていた

「アローズ」では消耗品を新品に交換することでトラブルを予防している他、自社工場完備で迅速な作業が行えるのも大きなポイント。また同社が提唱するクラシックラインは、以前から考えていたものを3年前にようやく実現したオリジナルカスタム。実はすでにサイドモールは純正品が入手できず、「アローズ」でリプロダクトしたオリジナル商品。他にも純正で欠品しているパーツに関しては独自のルートで取り寄せているので安心だ。

壁にかかったグリルやホイールキャップに混ざって、”500E”や、”2.3 16″、”2.5 16″といったEクラスや190シリーズに装着されていた珍しいエンブレムが並ぶ

【DATA】
アローズ
神奈川県川崎市宮前区菅生3-27-14
TEL044-976-6155
営業/9:00~19:00、土日祝日10:00~20:00
休み/月曜
https://www.e-arrows.jp/

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(出典/「Lightning 2017年5月号 Vol.277」)

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ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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