「アトラクションズ」西崎さんの、音楽シーンと蜜月関係なウエスタンスタイル

ファッション、音楽、そしてバイクカルチャーに至るまで、1950年代アメリカを軸とした多様なアメリカンカルチャーに深く触れてきた「Attractions」西崎さん。カウボーイも例外ではなく、彼にとっては当たり前に存在しているスタイルだった。

Attractions Owner/西崎智成|1950年代前後のアメリカンカルチャーを軸に、ヴィンテージウエアやブーツ、ミュージックシーンに深く精通。時代背景やカルチャーを掘り下げた独自の視点からものづくりを行い、多くのファンを魅了している。

アメリカが産んだ偉大なウエスタンカルチャー

1950年代のアメリカを語るうえで、ウエスタンウエアは欠かせない。映画、音楽、そしてカウボーイというアメリカの原風景。そのすべてが凝縮されたスタイルに西崎氏は魅了され続けてきた。

「ウエスタンウエアを意識し始めたのは1950年代の音楽を掘り下げる中でどうしてもファッションが目につくんですよね。そこにアメリカを感じたというか。最大の魅力は、やっぱりデザイン。だって他にないスタイルですから」

そう語る西崎氏。ヨークやポケット、刺繍など、機能だけでは説明できない装飾性こそがウエスタンウエアの魅力だという。そのルーツは、1940〜50年代に隆盛を極めたカントリー&ウエスタンやウエスタンスイングの世界にもある。当時のミュージシャンたちは華やかなウエスタンシャツを身に纏いステージに立った。

「ファッションというより当時の正装だったんですよね」

また、ウエスタンスタイルはバイクカルチャーとの親和性も高い。もともと馬に乗るために生まれた機能服は、ブーツやレザージャケットを中心としたモーターサイクルカルチャーにも自然と溶け込んだ。彼が所有する膨大なコレクションは、単なる古着ではなく、自身のものづくりやブランドの原点。流行とは関係なく、常に頭の片隅にある存在なのだという。

1950年代前後のアメリカンミュージックシーンこそ、西崎氏のルーツ。音楽、アート、ファッションを切り離さず、一つのライフスタイルとして捉えている。

上質なコーデュロイを用いたボックスシルエットのブルゾン。繊細なレーヨン刺繍をはじめ、パイピングやスクエアパールボタンなど往年のディテールを取り入れ、クラシカルな雰囲気に仕上げている。¥85,800_

着回しやすいソリッドなウエスタンシャツ。ヨーク裏にはレーヨンライニングを配し、快適な着心地を実現。美しいアールを描くフラップポケットなど、細部までこだわり抜かれている。 ¥41,800_

ヴィンテージのH BAR C製ウエスタンシャツ。ヨークのカッティングに沿って施されたカラフルな飾り刺繍が華やか。いずれも長年大切にしてきたヴィンテージコレクションの一部。

1950年代製Pilgrimのコットンウエスタンと、同年代のLEVI’Sショートホーン・レーヨンウエスタン。ともにソリッドなブラックで統一された一着でシンプルだからこそ際立つ存在感が魅力。

ウエスタンブーツの最高峰として知られるRios of Mercedes。10年以上履き込み続ける愛用の2足で、エナメルレザーとヘアオンハイドを採用した希少なモデルはエイジングも美しい。

20周年記念のACE WESTERN BELTSとの別注ベルトとカスタムブーツ。特注のブラックダイヤモンドとリフレクターレザーが印象的。ベルト¥140,800_ ブーツ¥198,000_

(出典/「CLUTCH Magazine 2026年8月号」)

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