H-Dフリークがノーマルからいじり倒した個性派Vespa(ベスパ)。

スタイルを多様化しながら進化を続け、今やオールドスクーターは純正にこだわるユーザーに始まりカスタム、レーシングなど、単なる移動ツールの域を超越し、エンスージアストが自身のスタイルを主張する重要なファクターとなった。ここではノーマルからカスタムを重ね、世界にひとつだけのヴェスパを日常の足として乗りこなすオーナーを取材した。

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1981 P125X

「Langlitz Tokyo」Ken Igariさん|’41年FLナックルヘッドとWLの腰下/アイアンスポーツの腰上を組み合わせOHV化したマグナムを愛機とするH-D狂であり、ベスパを全て自らの手でメンテ、整備を行い15年走り続けるスクーターフリークでもある

チョッパーやボバー、カフェレーサーなどオートバイのカスタムに多様なスタイルがあるように、スクーターにもモッズやレーシング、ハイテックなどカルチャーと結びつく様々なカスタムが存在する。しかし、このP125Xは既存のどのスタイルの枠にも収まらない自己主張の塊と言える1台である。

グローブボックスやフロントフェンダーを取り払い、各部にアイキャッチとして輝くツイストのクロームパーツやチョップしたサイドカバーなど、ラディカルなモディファイが最大の特徴。エンジンも自らマイルドなホップアップを施し、日常的な通勤に加え、名古屋下道ランなどロングライドも可能だ。

「スクーターのセオリーを無視してオリジナリティを追求したカスタムです」

職場であるラングリッツ東京と千葉県にある自宅の往復約65キロを毎日いずれかの二輪車で通勤するが、ヴィンテージH-Dには過酷な猛暑でも気負わず走行できるPは猪狩氏のライフスタイルに欠かせない相棒なのだ。

フェンダーレス化に加え、社外のツイストフォークをセットしたフロントエンドが唯一無二の顔つきを演出。

ステーがツイストしたアイアンクロスのミラーは’60sのチョッパーパーツ。

サイドカバー/リアフェンダーを大胆にチョップ。リアフェンダーとサイドカバーがあえて段付きになるようなラインが猪狩氏のこだわり。本人曰く「ヘタウマではなくヘタヘタ」の筆描き自作フレイムスが味わい深い。

H-Dバディシート用のシートカバーや、H-D4速フレーム用を加工したツイストシッシーバーなどH-Dのパーツを用いたカスタムにも注目。

(出典/「CLUTCH2023年11月号 Vol.93」)

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CLUTCH Magazine 編集部
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