Stevenson Overall Co.デザイナーの多賀谷さんが選ぶ、俺視点の古着やアンティークたち。Vol.08

ヴィンテージやアンティークと呼ばれるアイテムは、現代のプロダクツでは味わうことができない雰囲気だけでなく、まだ技術が未熟だった時代のクラフト感やマシンメイドではない時代ならではの魅力がある。

いわゆるアンティークの世界では、いろいろなカテゴリーで価値基準がある程度確立されてはいるけれど、そんな世間のものさしではチョイスしないのがデザイナー。

新しいモノでも旧いモノでも自分目線のものさしを大事にしているスティーブンソンオーバーオールのデザイナーである多賀谷さん。彼の古着やアンティークの選び方は、一般的な価値ではない、その独特な審美眼も含めて参考になる。

多賀谷強守さん|機能服として生まれたヴィンテージのワークウエアやミリタリーウエアに、もしデザイナーが存在していたらという世界観をプロダクツに落とし込むStevenson Overall Co.のデザイナー。独特なセンスと縫製仕様にまでこだわりを持ったアイテムたちは、日本のみならず世界でも高い評価を受けている。http://www.soc-la.com

一点物に近い魅力があるアンティークたち。

Appenzeller Belt

スイスにあるセレクトショップVMCに行ったときに、オーナーのロジャーやその家族、スタッフたちから誕生日プレゼントとしてもらったベルト。アルペン地方の伝統工芸品で、その技法を受け継ぐ職人によるハンドメイド。アメリカ生まれのレザーベルトとはひと味違ったデザインや雰囲気がいい。ヨーロ ッパの昔ながらのデザインも興味深い。

Native American Bracelet

親交のあった故アル・ソマーズといっ しょにアルバカーキに行ったときに、彼の親族であるネイティブ・アメリカンが作ってくれたバングル。ヤマアラシの針を抜いて、手作業でフラットにし、天然染料で染色するという伝統的な技法によるものながら、ファッション性も非常に高い。アルとの思い出のひとつとして大切に持っている。

Levi’s 517

高校生のときに古着で手に入れたLevi’sのブーツカットの名品517。何度も穿きつぶしてしまったけれど、そのたびにデニム・ドクターでもあるジップ・スティーブンソンにリペアしてもらい、今でも現役という1本。ただ、ここ数年は穿くことは少なかったけど、最近また穿こうかなという気分になり、タンスの奥から引っ張り出してきた。一周回ってブーツカットがまた盛り上がっている。

1944 U.S. Army Cap

デッドストックで見つけた 1944年製のアーミーキャップ。ウール張りの耳当てが中に折りたためる仕様で、あまり見かけないタイプ だったので飛びついた。コントラクターはフィラデルフィアのQuarter Master Depot。ここの製品はUSアーミーの装備品でたびたび見ることができるコントラクターなので、当時からいろいろな装備品やユニフォームを生産していたと思われる。

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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