Stevenson Overall Co.デザイナーの多賀谷さんが選ぶ、俺視点の古着やアンティークたち。Vol.05

ヴィンテージやアンティークと呼ばれるアイテムは、現代のプロダクツでは味わうことができない雰囲気だけでなく、まだ技術が未熟だった時代のクラフト感やアナログな時代ならではの魅力がある。

いわゆるアンティークの世界ではいろいろなカテゴリーで価値基準がある程度確立されてはいるけれど、そんな世間のものさしではチョイスしないのがデザイナー。

新しいモノでも旧いモノでも自分目線のものさしを大事にしているスティーブンソンオーバーオールのデザイナーである多賀谷さん。彼の古着やアンティークの選び方は、一般的な価値ではない、その独特な審美眼も含めて参考になる。

多賀谷強守さん|機能服として生まれたヴィンテージのワークウエアやミリタリーウエアに、もしデザイナーが存在していたらという世界観をプロダクツに落とし込むStevenson Overall Co.のデザイナー。独特なセンスと縫製仕様にまでこだわりを持ったアイテムたちは、日本のみならず世界でも高い評価を受けている。http://www.soc-la.com

色や雰囲気こそ、モノ選びには重要な要素。

Vintage Remake Gown

ストライプのパイル地になっているヴィンテージガウンを大胆にリメイクしている1着。袖と丈をかなり短めにカットして縫製し直すことで、ビーチガウンのようにカスタム済み。どういう理由で、いつの時代にこうなったのかはわからないが、ちょうどこういう羽織り物を企画したかったときに出会ったので手に入れた。

Vintage Cut&Sew

涼しげなシアサッカーの生地にハワイアン調の総柄プリントをしているだけでも気になるが、各所の巻き縫いによる縫製やリブを付けるなど、細部にまで見所のあるカットソー。年代は不明だけれど、おそらくレディス。でもこの雰囲気をメンズウエアにも落とし込めないモノかと思い手に入れた。1枚でもパンチのあるデザインは見習いたいところ。

Vintage Sailer Shirts

ボストンにあるスクール系ユニフォームのテーラーの織りネームが付くセーラーシャツ。インディゴ染めの生地を使っているところも珍しいが、ワークシャツのようなフロントのポケットなど、型にハマらないデザインがいい。船乗りのワークシャツとして仕立てられたモノなのだろうか? などと想像が膨らむアイテム。

US Army Overalls

胸のビブ部分にはポケットがなく、サイドポケットのみというシンプルなオーバーオール。聞けば米軍のヴィンテージだということ。払い下げを作業着として使っていたのか、ペンキの汚れも芸術的で、最高のスパイスになっている。いっさい金具を使用しない作りもシンプルさにひと役買っている。

Remake Bucket Hat

ヴィンテージの生地を使ったリメイクハット。よく見るとアメリカのバイクスタントのレジェンドであるイーブル・ニーブル柄になっている。中目黒にあるJantiquesで見つけ、普段あまり帽子をかぶりもしないのに購入。案の定、登場機会が少ないので、たまたまこれを身につけた嫁の方が似合っていたのでプレゼントしてしまった。

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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