軍用として開発されたタフさが魅力。「2000 MERCEDES-BENZ G320 (W463) CABRIOLET」

自動車大国で知られるドイツが生んだ世界屈指の自動車メーカーMERCEDES-BENZ。なかでもGクラスは本格オフローダーとして、1979年に登場して以来、他のクラスとは一線を画す存在でありその変わらないスタイルからネオクラシックを代表するモデル。誰もが世界的銘車と呼ぶに相応しいGクラスだが、そのなかでも特に希少とされるカブリオレを紹介する。

軍用車両として開発された真のオフローダー。

MERCEDES‐BENZが世界に誇るSUVモデルのGクラス。このGは、ドイツ語で、オフローダーを意味するゲレンデヴァーゲンの頭文字を冠したもの。いまでこそラグジュアリーなSUVの金字塔として知られるGクラスだが、生まれた背景は、オフローダーそのもの。

発売は1979年。MERCEDES‐BENZが軍用として生産していた車両を、旧くからオーストリアの軍需産業を担ってきたSTEYR‐DAIMLER‐PUCH社と共同開発し、市販車として改良したのがGクラスの始まり。その初代W460は、Gクラスらしからぬ、武骨なスタイルから、クルマ好きたちの間でも評価は高い。

もちろん現在も続くGクラスだが、もはや高級S UV車。とはいえ登場から約半世紀近く経ても基本形態を維持しつつ生産が続き、販売されているのは素晴らしいこと。今回紹介するGクラスは、なかでもよりオフローダーらしいタフな印象を与えてくれるショートボディのカブリオレ。中古市場でもほぼ見かけることのない希少なモデルだ。

2000 MERCEDES-BENZ G320 (W463) CABRIOLET

発売から10年が過ぎた1989年に初のフルモデルチェンジを果たしたW463型。基本的な箱型のフォルムはそのままにオーバーフェンダー、サイドステップを装備した。ショートボディによる軽快な回頭性に加え、アクティブな印象のカブリオレが、本来のオフローダーらしい雰囲気を演出している。通常のハートトップ、ロングボディに対して圧倒的に販売台数の少ない希少価値の高い1台。

視界良好なGクラスの運転席。ハンドルはウッドとレザーのコンビネーションが高級感を漂わせる。

ショートボディでありながらもリヤシートは窮屈さを感じることのない充分な広さが確保されている。

車高の高いSUV車であるため、乗り降り時に握れるようダッシュボード部分にはハンドルを装備。

視界良好なGクラスの運転席。ハンドルはウッドとレザーのコンビネーションが高級感を漂わせる。

【DATA】
VINTAGE SHONAN
Tel.045-300-3750
http://www.vintage-shonan.co.jp

(出典/「CLUTCH2023年6月号 Vol.91」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

Pick Up おすすめ記事

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...