本家911にも劣らぬ人気の希少な912。
メイドインジャパンの高い技術力と手嶋氏の優れたデザイン力で高い人気を誇るシューズブランドであるMAKERS。大のヴィンテージカー好きとしても知られる手嶋氏が、一生乗るつもりで昨年に購入したのは、Porscheの名車である912。フラッグシップモデル911と356の価格差を埋めるために投入されたモデルで、その生産数の少なさから、本家911にも劣らない人気を誇る。
「フェアレディZ S30からネオクラシックカーブームの流れもあって、Porscheの993に乗っていました。とてもいいクルマだったのですが、どこかに物足りなさを感じていた時に、この912のオファーをもらったんです。購入の決め手となったのが、その素性の良さでした。
100台ほどしかない日本正規輸入車の1台で、歴代オーナーがはっきりとわかるものでした。初代のオーナーは某自動車メーカーだったので、きっと研究目的だったのでしょう。そんなヒストリックカーを信頼できる鹿児島のメカニックの方にできる限り、当時の走りを楽しめるようにリフレッシュしてもらいました」
歴代オーナーがはっきりとわかる極上車。
Porsche 912 Made in WEST GERMANY
1967年製のPorscheの912。フラッグシップモデルの911と外観、テクノロジーは同一であるが、リアエンジンが356SCに搭載された1.6リッター水平対向4気筒エンジンを使っている。エンジンの低速トルクと安定性を高めるために95PSから90PSに低減しているのが特徴。国内に正規輸入された100台のうちの1台で、手嶋氏で4オーナーという極上車。鹿児島のタイズワールドにて、可能な限り当時の状態にリフレッシュした。
(出典/「CLUTCH2023年6月号 Vol.91」)
Photo by Masahiko Watanabe 渡辺昌彦 Text by Shuhei Sato 佐藤周平 Special Thanks/MAKERS https://maker-s.jp
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