ヴィンテージの王道LEVI’Sと通なLeeの名品ばかりを収集する男。

ヴィンテージという概念が存在する世界には、必ずコレクターが存在する。そのカテゴリーは細分化されており、デニムのようにメジャーなものから知る人ぞ知るニッチなものまで、奥深い世界が広がっている。そんな様々なジャンルのコレクターの中から、ここではヴィンテージデニム、中でもLEVI’SとLeeの名品を数多くコレクションしている小島さんにその一部を見せてもらった。

各ジャンルのトップピースを所有するヴィンテージコレクター。

小島隆弘さん|1974年生まれ。京都府出身。食品関係の仕事に従事する日本有数のヴィンテージコレクター。Instagram@yohan8877

日本有数のヴィンテージコレクターである小島隆弘さんは、高校生の時にヴィンテージブームの洗礼を受け、古着に興味を持つ。上京後はしばらく古着から離れた時期もあったが、30代となり、SPRUCEのスヌーピーのスウェットを買ったことをきっかけに再燃。デニムからスウェットまでを守備範囲としているが、各ジャンルでトップピースを所有している敏腕コレクターだ。

今回のコレクションは、ヴィンテージ店の入荷日前日に徹夜で並んだものから、コレクター同士のトレードなど、ありとあらゆる方法で手に入れたスペシャルピースとなっている。そんな特別なコレクションから厳選の8点を紹介する。

1.1920s LEVI’S 201

XXデニムの廉価版であるNo.2デニムを使ったジャケット。品番は213でその現存数はかなり少なく、さらに1920年代は小ボタンとなれば、両手で数えられるレベルである。

2.1920s LEVI’S 506XX

古着市場では滅多に出てこなくなった20年代の小ボタン506XXは、襟が小振りで、フラップの形状も後年と比べると違う。小島氏は他のジャケットも42~44のサイズで統一。

3.1901 LEVI’S 201

廉価版であるNo.2デニムは、リベットでの補強に関する特許が切れる1890年にリリース。これはバックポケットが2つ付く仕様となった1901年モデルのスペシャルな1本。

4.1950s LEVI’S Short-Horn Denim Western Shirt

LEVI’Sのウエスタンウエアシリーズからリリースされていたショートホーンタグのウエスタンシャツ。人気の高いダイアゴナルポケットで、抜群の状態。7~8年前に購入した。

5.1920s Lee Union-Alls

1910年代前半にリリースされ、Leeの看板ワークウエアのひとつとなったユニオンオール。末尾が7となるエクスプレスストライプ。’20年代よりフロントのボタンが比翼仕様になる。

6.1920s Lee 91-J

ミュージアムクラスのスペシャルヴィンテージであるチンストラップ付きの91-Jも所有している。チンストラップ付きの仕様は、極めて生産時期が短く、1920年代末頃のもの。

7.1940s Lee 98-V

’50年代以降も定番としてリリースされていたショート丈のエンジニアジャケット。このヒッコリーストライプの場合は末尾が「8」となる。表にタグが付かないので’40年代と推測できる。

8.1930s Lee 812

トレードマーク表記が外れた1930年代のハウスマークが付いたワークシャツは、ミントコンディション。滅多に出てこないブラウンシャンブレーで、猫目のベークライトボタン。

(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

初夏は、泥と大戦で。「STUDIO D’ARTISAN」2026SSの新作を紹介!

  • 2026.07.03

選ぶのは「泥染の開襟シャツ」か、「大戦モデル」か──。この初夏、気になるのは対照的な表情を持つ二つの新作だ。そのどちらにもステュディオ・ダ・ルチザンならではの、丁寧な作りと遊び心が息づいている。 奄美大島の伝統技法が生む、泥染ならではの深い表情に注目 奄美大島に古くから伝わる泥染は、テーチ木(シャリ...

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...

Pick Up おすすめ記事

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...