ダッフルコートとは? 英国海軍が採用したことで広く知れ渡ったウールアウターの元祖。

ウール製コートの定番として世界的に愛されているダッフルコート。起源は民族衣装、漁師など諸説あるが、広く認知されたのは英国海軍に採用されてからだろう。

大戦時には完成されていたウールアウターの元祖。

トグルと呼ばれる特有のボタンが付けられるダッフルコート。まるでブランケットを身体に巻き付けているようなあのコートは英国を象徴するウールアウターでもある。

そもそもダッフルとは、ベルギー北部に位置するアントウェルペン州に位置する小さな街、デュフェル(Duffel)に由来するという。旧くからこの街は毛織物を産業としており、厳冬期のアウターにほどよいヘビーなウール生地を作っていたとされる。

英国海軍で採用されるようになった第二次大戦頃、トグルボタンを3つ装備した最初期のダッフルコートを再現。¥63,800_(BUZZ RICKSON’S Tel.03-3632-2321)

象徴的なトグルボタンは手袋を装着したままでも容易に着脱できるよう考えられた伝統的なディテール。もしかしたらこの街では、ダッフルコートの前身となったアウターが存在していたのかもしれないと思うとワクワクするものだ。

初めてダッフルコートが陽の目を見たのは、第二次世界大戦中。英国海軍によって制式採用され、その後、世界的に広まっていく。ヴィンテージダッフルコートのなかでも、初期型とされているのはフロントのトグルボタンが3本のタイプ。象徴的な大きめのフードは、帽子などのヘッドウエアを装着していてもすっぽりと被れるように。またフードには調節可能なスナップボタンが装備され、潮風に吹かれても裾がバタつかないようストラップが装備された。

DUFFLE COAT ¥79,200_ (GLOVERALL) SAILOR HAT ¥13,200_ (Blue Books Co. /Pt.Alfred Tel.03-3477-7952)JAKET¥62,700_ (BOB / TAKIHYO Tel.03-5829-5671)HENLY NECK T-SHIRT ¥12,100_ (NIGEL CABOURN /OUTER LIMITS Tel.03-5413- 6957) CORDUROY PANTS¥9,790_ (LEVIS[USED] /SANTAMONICA OMOTESANDO Tel.03-3498-3260) GLASSES ¥53,900_ (YELLOWSPLUS / G.B.GAFAS Tel.03-6427-6986) BELT ¥29,700_(HTC BLACK/RUMBLEFISH&Co Tel.092-713-0730)SNEAKERS ¥6,380_ (CONVERSE / CONVERSE INFORMATION CENTER Tel.0120-819-217)
DUFFLE COAT ¥99,000_ SCARF ¥12,100_ (ANATOMICA / ANATOMICA TOKYO Tel.070-3144-0378) JAKET ¥55,000(_ FILSON) MEDICAL SHIRT ¥26,400_ PANTS ¥37,400_ (NIGEL CABOURN/ OUTER LIMITS Tel.03-5413-6957) BOOTS ¥13,200_(CLARKS[USED] / FOVOSTel.03-3797-5822)

CLUTCHが注目するダッフルコート6選。

1.ALLEVOL

1940年代のロイヤルネイビーで使われていたダッフルコートをベースにLondon Traditionとダブルネームで制作。肉厚な生地は英国の大手生地メーカー、MOON社を採用。¥69,300(JELADO Tel.03-3464-0557)

2.BBR

2022年秋冬に日本限定ラインとしてデビューしたニットダッフルブランド。身頃はダウンで軽量化しヨークやポケットのニットデザインが目を惹く。¥159,500(AVALON Tel.03-6434-7333)

3.DOWLUCK×BROWN’S BEACH JACKET

トグル4本にボックスタイプのシルエットが特徴のビーチクロスダッフルコート。超ロングレングスであるため、保温性も高くまるでブランケットを着用しているかのよう。価格未定(琵琶湖平安樓 Tel.077-594-1901)

4.BUZZ RICKSON’S

英国海軍に採用された第二次世界大戦時、ダッフルコートの初期型の特徴であるフロントのトグルが3本仕様で、フードには調節可能のスナップボタンを装備している。¥63,800(BUZZ RICKSON’S Tel.03-3632-2321)

5.Gloverall

旧くからダッフルコートを生産し、本国でも名門として知られるベーシックな1着。フロントトグルはバッファローホーンを採用し、レザー製のロープがアクセント。¥90,200(un passo AVANTI Tel. 025-282-1969)

6.Dry Bones

ラウンドの襟が特徴のショートダッフルコート。赤のボディにバランス良く配置されたフロントのトグルボタンが映える。¥30,470(Dry Bones Tokyo Tel.03-5458-5688)

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

TRUE SWEATWEAR, MADE IN JAPAN. “未来のヴィンテージ”となる究極のスウェット。

  • 2026.09.29

スウェットやTシャツを中心に、高品質なプロダクトを創り続けるジャパンブランド「RIDING HIGH」。生地や糸より前の“綿”から開発するなど、徹底的なモノづくりの姿勢は国内外で高い評価を獲得している。そんな彼らが生み出すプロダクトは、すべてメイド・イン・ジャパンである。 [caption id="...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

Pick Up おすすめ記事

本格派でコスパも優れる「Amber Threads」のライトアウターで秋を始めよう!

  • 2026.10.05

古着店「DOSTYLE」を運営する「ドラマ」が手がける気鋭のアメカジブランド「Amber Threads」。“トレンドとヴィンテージを融合したアメカジスタイル”を掲げる同ブランドはバリエーション豊かなライトアウターを展開する。ヴィンテージをベースとした本格派でありながらコストパフォーマンスにも優れる...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...