オリジナル特有の野暮ったさがない、FINE CREEK LEATHERの“Gジャンタイプ”。
上質な馬革を使ったアイテムのみをリリースし、今や世界中のレザーラバーから熱い視線を注がれるFINE CREEK
LEATHERS。彼らの名を一躍有名にしたのが、往年のファーストタイプをレザーでトレースした『リッチモンド』だった。
「ヴィンテージにもGジャンをモチーフにしたレザージャケットは存在しますが、フロントがスナップボタンに変更されていたりして、あくまで〝Gジャン風〞のモデルがほとんどです。僕は、往年の名モデルと言われるデニムジャケットを、敬意を込めてそのディテールまでをもレザーで再現したかったんです」
そう語る代表の山﨑氏だが、Gジャンの完全復刻を革で目指したわけではない。細かなディテールや意匠は踏襲しつつも、パターンを見直し、よりスタイリッシュに甦らせた。
「通常、デニムジャケットの袖は、ワークシャツと同じように付けられています。ただし、それを革でやってしまうと、腕を下した際に背中や脇などに革が余ってしまい、野暮ったくなってしまいます。そのため、袖付けはライダースジャケットのパターンを取り入れています」
FINE CREEK LEATHERSのモデルを着てみると、そのパターンをすぐに実感することができる。見た目はGジャンのデザインだが、シルエットがシャープでオリジナル特有の野暮ったさが一切ない。これこそが、FINE CREEK LEATHERSの人気の秘密なのだ。
彼らをきっかけにして、現在多くの〝Gジャンタイプ〞が市場に溢れているが、FINE CREEK LEATHERSの人気はますます高まるばかりだ。
FINE CREEK LEATHERの“Gジャンタイプ”を紹介!
RICHMOND ¥137,500_
FINE CREEK LEATHERSの代表作であるリッチモンド。1.2㎜厚のベジタブルタンニン鞣し・染料仕上げの馬革を使用し、着込むほどにくっきりとした皺が刻まれていく。
VIRGINIA BEACH ¥137,500_
セカンドタイプをデザインモチーフにしたバージニアビーチ。渋鞣し・染料仕上げの馬革を採用し、着込むほどに美しい茶芯が出現する。プリーツ部分のパッカリングに注目。
HAMPTON ¥137,500_
サードタイプがベースのハンプトンも人気。ライダースジャケットのパターンを採用しており、野暮ったさは一切なく、シャープでスタイリッシュなシルエットを実現した。
【DATA】
FINE CREEK LEATHERS
Tel.050-3390-2470
http://www.finecreek.jp
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「CLUTCH2022年10月号 Vol.87」)
Photo by Tadashi Tawarayama 俵山忠 Text by CLUTCH Magazine 編集部
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