ケアをしながら長く付き合っていけるもの。
「モノの選び方の基本として、質が良いのは大前提。ケアやメインテナンスをしながら、使い続けていけるプロダクツが好きですね。幸いボク自身がメインテナンス自体を楽しめるタイプなので。一生どころか、子供や孫の世代まで使えるものって素敵だと思うんです」
基本的にはトレンドに左右されることなく、将来的にも活躍するだろうオーセンティックなアイテム、さらには作られてきたバックボーンのあるプロダクツを好む吉田氏。しかし、必ずしも新進気鋭なブランドを避けているわけでもなく、嫌いなわけでもないという。そこに共通するのは、作り手の熱、いわゆるクラフトマンシップに長けたプロダクツであること。
「若い時は誰もがもの選びに失敗することだってあります。それらは、年齢を重ねると結局着なくなりますし、もちろん物自体がダメになったり。良いものだと、リペアしたり、サイズアウトしたとしても直せたり。さらにはダメージや汚れがあってもそれなりの風合いを楽しめるものもあります。心から愛用品と呼ばるアイテムを選べる大人になりたいですね」
「OUTERLIMITS」吉田聖さんの愛用品。
1.JACKET/Nigel Cabourn
Nigel Cabournが、定番として作り続けているマロリージャケット。「いつのシーズンのだったか覚えてないのですが、わりとハードにざっくりと愛用しています。生地はハリスツイードでパッチ類はベンタイルを使用。ボタンはホーンの削り出しで、贅沢な作りも良いですよね」
2.SHOES/VIBERG×Nigel Cabourn
カナダのVIBERGの定番モデル、ハイカーにNigel Cabournが別注を施したもの。「ホーウィン社のレザーをアッパーに使用した上品な見た目のマウンテンブーツはジャケットスタイルなど綺麗めにも履けるので重宝しています」
3.SHIRT&TIE/Nigel Cabourn, Antonella Rigatti
定番のブリティッシュオフィサーズシャツとセッテピエゲ仕様のニットタイ。「ちょっとちゃんとしたいなという時のシャツタイセット」
4.BAG/FILSON
購入後10年ほど、地ベタに置くなど、ハードに使用しても安心なタフな作りが大きな魅力。「あまりメンテナンスをしていないのでハンドルのレザー部分などダメージがあるものの未だ現役。内部の収納ポイケットも多く、使いやすいバッグです」
5.COAT/FILSON
Pendleton Woolen Millが作っているバージンウールを使用したFILSONの銘品、マッキノークルーザー。「5年ほど愛用していますが、ヘビーなウールもだいぶ柔らかくなって着ていますし、ジャケットスタイルでもジーンズでもコーディネイトしやすい1着」
最近買ったもの、ハマっているもの
イタリアから届いたばかりというSuper Duperのラビットファーのハット。ここ数年、ビッグブリムばかりを着用していたため、やや短めの軽快な印象のあるハットが新鮮なのだとか。
(出典/「CLUTCH2022年8月号 Vol.86」)
Photo by Masahiro Nagata 永田雅裕 Text by Tamaki Itakura 板倉環
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