ここはメキシコ? ロサンゼルスの街中に突如現れるメキシコの街並みに潜入!

ロサンゼルス・ダウンタウンの玄関口、ユニオンステーション。そのすぐ向かいに、100メートルほどの何やらやたらと賑やかな通りがあります。一歩足を踏み入れると、そこはまるでメキシコ。それが、Olvera street オルベラストリートです。

メキシコ感じるこのストリートこそ、ロサンゼルス発祥の地。


こちらが、Olvera streetの入り口。何やら派手な建物が見えてきて、テンションがあがってきます。


一歩足を踏み入れたら、この通り。賑やかな色使いが街に溢れています。

ここオルベラストリートは、ロサンゼルス発祥の地。1771年に、スペインの宣教師が布教活動のためにこの地に住みはじめ、1781年、当時のスペイン王に命じられ、11組のスペイン系メキシコ人家族、計44名がメキシコから移り住みました。それ以降、メキシコから多くの移住者がこの場所に集まり、栄えていきました。

そしてこの地を「El Pueblo de la Reina de los Angeles(天使の女王のまち)」と名付けたのが、今日のLos Angeles ロサンゼルスの始まりなんです。

こうして、ロサンゼルス発祥の地となったオルベラストリート。今のこの姿になったのは1930年で、ロサンゼルスに受け継がれるメキシコの伝統を祝福するために作られました。現在では、100メートルほどの通りが二手に分かれていて、民族工芸品や土産屋、レストランが約80軒立ち並びます。また、この通りを中心とした公園が、エルプエブロ・デ・ロサンゼルス州立歴史公園となっています。

アメリカにいながらメキシコ土産が見つかるオルベラストリート。

通りに並ぶお店をチェックしてきましょう。店頭には、目が覚めるような色使いの衣装、小物が並びます。陽気なメキシカンミュージックも聞こえてきて、自然と気分も上がってきちゃいます。



焼き物や飾り、キャンドル、置物、アステカカレンダーなど見ていて楽くなるようなものがたくさん! インテリアに取り入れたらハッピーな気分になれそうです。



奥のガイコツの置物、日本には絶対ないデザインですよね(笑)。

こちらは、メキシコの伝統的なサンダル「ワラチサンダル」のお店。


一足20ドル前後とお得で、私もここで購入したことがあります。履き心地もよく、おすすめのアイテムです。
続いてこちらはハンドメイドの革製品のお店。

メキシカンラグやTシャツ、ポンチョなどが所狭しと並びます。



別のお店には、お土産サイズのソンブレロ(メキシカンハット)や可愛らしい操り人形もありました。



メキシコらしさ溢れる食器やタイルのお店もあります。

陽気で明るい雰囲気のガイコツが人気!


ここまでの写真でお気づきだと思いますが、ガイコツモチーフの洋服や雑貨があらゆるショップの店頭に並んでいます。これは、故人の魂が帰ってくるというメキシコの祝日「死者の日」に由来するもの。ディズニー映画「リメンバー・ミー」でご存じの方も多いのではないでしょうか?
毎年11月1日と2日に魂が戻ると言い伝えられ、メキシコでは毎年10月末から様々なセレモニーが行われます。日本でいう「お盆」のようなものですが、しめやかに過ごすのではなく、陽気に楽しみながら故人へ祈りを捧げるのが特徴。そのため、色鮮やかで明るいデザインのガイコツが、様々なところで描かれています。可愛らしい絵柄も多いのでインテリアに取り入れてもいいかもですね。

オルベラストリートの名物スイーツとは?


歩いていると小腹が空いたので、小さなキャンディーショップでメキシコの伝統菓子を購入。

cocada horneadaといって、ココナッツの焼き菓子で、中までココナッツがびっしり。ちょうどいい甘さで美味しいんです。歩き疲れて糖分を欲しているときに、おすすめです。

また、こちらの店Cielito Lindoはいつでも大行列。

Taquitosという、揚げたタコスが大人気です。


ラインナップはこんな感じ。インスタもチェックしてみてください。

ロサンゼルス最古の建物にも足を運んでみよう!


そして、通りを歩いていると目に入るこの看板。LA最古の建物Avila Adobeへの入口があります。この建物は、ロサンゼルス市長、ドン・フランシスコ・アビラの邸宅として1818年に建造されたもので、無料で見学でき、当時の生活を垣間見ることができる施設です。

邸宅の面影が残ります。




メキシコへの風当たりの強い昨今ですが、ロサンゼルスという街がメキシコと深くかかわって誕生したという事実を感じられるオルベラストリートとアビラアドビ。ロサンゼルスの歴史を感じながら街歩きとショッピングを楽しんでみてはいかがでしょうか?


週末には、通りの先にある広場でアステカ族のパフォーマンスも見ることができますよ。
Olvera Street
845 Alameda St, Los Angeles, CA 90012

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...