伝統と革新を融合したMorgan 3Wheeler

Morganと いえばイギリスを代表するスポーツカーメーカー。会社の設立は1912年までさかのぼるが、すでに1909年にオリジナルの自動車を製作していたという伝統のあるブランド。そのなかでもとくにMorganたるべきモデルが「3Wheeler」の存在だ。
伝統と革新-1-1200
その名のとおり、フロント2輪、リア1輪というレイアウトで、リアにかけてボディがシェイプされる独特のデザインは弾丸のような美しさを持っている。もちろん、このデザインが生まれた背景は、空力はもとよ り、車体の軽量化など、必然によって生み出されたもの。世界で初めてフロントに独立式のサスペンションを搭載するなど、自動車工学において多くの功績を残している。
さらにはその実力も折り紙付き。イギリスのブルックランズ・サーキットで平均時速100マイル以上を叩き出し、1913年のフランスグランプリで優勝するなど、かの伝説のレーシングドライバーであるスターリング・モスに「3Wheelerはオーナーを魅力的に見せる最高のクルマ」だと表されたほど。
伝統と革新-2-1200
(当時の3Wheelerはドライバーが乗ることで、いかにコンパクトなスタイルだったかが想像できる。当初からV型2気筒エンジンをむき出しでフロントに搭載していた。これは1929年に撮影されたもの。Courtecy of Morgan West)
そんなMorganは時代を経て進化を遂げ、ついに2011年に再び3Wheelerの開発に着手。そして生まれた現代版3Wheeler は戦前から続く伝統的なコンセプトはそのままに、現代のテクノロジーを融合させて生まれ変わった。アンティークでもレプリカでもない「リアルな 3Wheeler」をロサンジェルスで体験する。
伝統と革新-3-1200
その走りは軽快で、スピードをダイレクトに感じることができる。こんな感覚を味わえる量産車は世界にも数少ない。
伝統と革新-4-1200
当時のモデルと同じくフロント最前部にエンジンを搭載し、リアに向かって絞られていくボディデザインを踏襲。クラシカルなスタイルはそのままに、現代のパーツでアップデートされている。
伝統と革新-5-1200
リアにかけてのシェイプは3Wheelerならでは。現代版ではチェーンではなく、ベルト駆動によって後輪に動力を伝えている。左右に伸びるサイドマフラーが戦闘的なフォルムにひと役買っている。搭載されるエンジンはS&S製の1,976ccVツインで、そこに組み合わされるギアボックスは5スピードになる。約500kgの重量には十分すぎるほどのスペックを誇る。
伝統と革新-6-1200
内装に上質なレザーをチョイスし、ダイヤモンドステッチを施すなど、多数のオプションを用意している。レーシーなステアリング(写真右)や、クラシカルなバンジョータイプのステアリング(写真左)など、オーナーの様々な好みに対応してくれる。
伝統と革新-7-1200
シルバーの車体にオプションになるシャーク・ペイントを施し、サイドマフラーをブラックアウトすれば戦闘機のようなスタイリングを演出することも可能。
伝統と革新-8-1200
今回、取材したのは販売から整備まで、トータルでMorganを取り扱うMorgan West。カリフォルニアはサンタモニカにショップを構え、ロサンジェルスを中心に車両を販売している。
Morgan West
3003 Pico Blvd. Santa Monica, CA90405
Tel.310-998-3311

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

別荘暮らしには憧れが詰まっている。1500万円以下から手に入るログハウスという選択肢

  • 2026.03.31

いくつになっても秘密基地のような存在にはワクワクさせられる。だからこそ“別荘”という響きに今なお心ときめくのかもしれない。趣味に没頭するのも何かに挑戦するのもいい。家族とまったり過ごすのも悪くない。BESSの家は、いい大人が目論むあれこれを叶える理想の空間だ。 編集部パピー高野が別荘暮らしを体験! ...

待望のカスタムオーダーが再始動!シルバージュエリーはメイドインジャパンにこだわりたい

  • 2026.04.01

ネイティブスピリットを宿したシルバージュエリーで多くのファンを魅了してきたARIZONA FREEDOM。2026年春夏シーズンより、待望のカスタムオーダーがついに再始動。既存のデザインをベースに組み合わせ次第でこれまでにない自分だけのオリジナルのシルバーを形にできるのが最大の魅力だ。熟練した職人に...

円盤投げのアイコンが目印! アメリカ生まれの定番スウェット「DISCUS」ってどんなブランド?

  • 2026.03.19

1973年に誕生して以来、キャンパスや街の日常とともに歩んできた「ディスカス」。派手さはないが、気づけばいつも身近にあり続ける。そんな等身大のスウェットブランドの魅力を、ブランドの背景とアイテムから紐解いていく。 米国のリアルが育んだちょうどいいスウェット 1973年、アメリカ・ヴァージニア州で誕生...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

Pick Up おすすめ記事

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

こだわりの最上級へ。リングを複数繋いで作られるブレスレットは、究極の贅沢品

  • 2026.03.17

創業から29年にして新たな局面を迎え、“地金から新たな素材を作り出す”という手法に行き着いた「市松」。『自在地金屋 無双』をその名に掲げて作られたブレスレットは、一点一点手作りでサイズのブレが生じるためリミテッドモデルとして製作。放たれるただならぬオーラは、職人の工夫と根気によるものだ。 誠実に地金...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

理想を詰め込んだ名門・麻布テーラーの至極のブレザースーツ。まさにこれが長く愛用できる“一張羅”だ 

  • 2026.03.16

チープシックとは、ただお金をかけずにファッションを楽しむことではない。自分にとっての“一張羅”とも呼べる一着を持ち、長く愛用することこそがその真髄である。理想のデザインを具現化し、身体にも馴染む。パーソナルオーダーの名門・麻布テーラーで“とっておき”を仕立てよう。 麻布テーラーのオーダーメイドでチー...

待望のカスタムオーダーが再始動!シルバージュエリーはメイドインジャパンにこだわりたい

  • 2026.04.01

ネイティブスピリットを宿したシルバージュエリーで多くのファンを魅了してきたARIZONA FREEDOM。2026年春夏シーズンより、待望のカスタムオーダーがついに再始動。既存のデザインをベースに組み合わせ次第でこれまでにない自分だけのオリジナルのシルバーを形にできるのが最大の魅力だ。熟練した職人に...