タウンバイクなのに約200万円!? 芸術的自転車『アスカリ(Ascari)』とは?

アートとさえ言える至高のタウンバイク

100万円以上するような高価な自転車といえば、カーボンやチタンなどをふんだんに使ったロードレーサーをイメージする人が多いだろう。しかし、タウンバイクであるにもかかわらず『6,000〜20,000ドル(およそ70〜240万円)』もの対価を支払わなければ手に入らない自転車がある。それが、『アスカリ・バイシクル』だ。
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といっても、ただ高価なわけではない。驚くべきは、その美しさと、かけられた手間暇、そこに込められた情熱の素晴しさだ。
「自転車はただの移動手段やスポーツであるだけではなく、乗る人の人生と一緒に育ち、ライフスタイルの一部になります。だから、愛着を持って大切にしてもらえる自転車を作りたいんです」とヘリオ・アスカリ氏は言う。

すべての部品は手作りで、購入者にヒアリング後作られる

フレームをはじめすべての部品が手作り。設計図面は一台ごとに存在し、クライアントの主な使用目的、一日に乗る距離、どんな道を走るかなどをヒアリングしてから設計が始まる。ブレーキレーバひとつに至るまで板材から手作業で切り出し、削って作られる。フレームに取り付けられる『Ascari』のブランドロゴも、フレームとは別に銅材で作られ、塗装前に溶接され磨き込まれている。
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フレームなどに施されている細かい彫刻の模様も、オリジナルでデザインされ手作業で作られている。
工房にはヘリオ・アスカリ氏と、ビジネスパートナーでありフレームビルディングを担当するゲイリー・ミッチェル氏の二人しかいない。それゆえ1台の製作期間はおよそ4カ月とのこと。しかし、待つ価値があると考える人は多く、今や世界中からオーダーがあるのだという。
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高性能であること、高機能であることだけが値打ちなのだろうか? アスカリは現代社会のありかたそのものに疑問を呈し、新たな価値観を提案しているのかもしれない。
(村上タクタ)

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CLUTCH Magazine 編集部
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