サンダンスがソフテイルを選ぶ理由【コブラスタイル編】

1982年に東京で創業された歴史を振り返ればわかるとおり40周年を迎えた“ソフテイル”というモデルの誕生から現在まで継続してさまざまなカスタムを生み出してきたサンダンス。ここでは同店がこれまで創り上げ、それぞれを確固たるものとしてきた独自の“スタイル”について改めて解説してみたい。今回はサンダンスを象徴するコブラスタイルを取り上げる。

サンダンスの姿勢を象徴するカスタムの金字塔「COBRA STYLE」

ハーレーらしい鼓動感と強大なトルク、そしてそれとシンクロするように地の底から湧き上がってくるかのように感じるパワー……そんな『アメリカン・マッスル』らしいフィーリングを体現するカスタム・スタイルが、ここに紹介する『コブラスタイル』である。

1984年に新時代を象徴するエボリューションが登場し、これまでにない信頼性と耐久性を獲得したハーレーだが、その中でZAK柴崎氏が体感として感じていたのが、冒頭で述べたトルク感あふれる走行フィールの欠如だった。それを取り戻すべく、フライホイールをヘビーウエイト化し、低速から粘りのあるレスポンスのサンダンスFCRキャブを開発し、高効率のエキゾーストを製作することでサンダンスでは『ハーレーらしさ』を取り戻していくのだが、さらに『マッスル』となった性能を表現すべく、ソリッドマウントのソフテイルでスタイルを確立。いわばメルセデスに対するAMG、RUF ポルシェのように『ハーレーに対しての上位互換』として、このカスタムを生み出したのだが、まさにそれはサンダンスの信条と重なるものだ。

アメリカン・マッスルの頂点ゆえ……冠した名がコブラである。

サンダンスのイメージを世に知らしめた傑作

サンダンス得意のディッシュ加工タンクをプロダクツ化したコブラタンクは88年に登場。名称どおりアメリカン・マッスルのイメージを彷彿とさせるが、ZAK柴崎氏がカスタムで一貫するのは「デザインにハーレーらしさを残す」ということ。全体のフォルムやメーターダッシュのデザインなどは、確かにファットボブを踏襲したものとなっている。

ビレットホイールでアメリカン・マッスルらしさを演出

軽量アルミリムと、熱処理したA6065材削り出しのセンターハブを組み合わせた4ピース構造ディッシュホイールもコブラ定番のパーツ。“H”と“I”のコンロッドデザインを組み合わせたアルミ削り出し3スポークホイールも性能とデザインを両立する。いずれにしてもドラッグイメージが基本である。

低く構えたドラッグイメージが基本

ドラッグイメージのコブラスタイルを創り上げる際、ハンドルは低く戦闘的なポジションとすることが基本。サンダンス製ステンレスライザーは2~8インチまで高さが用意されるが、低めのものを選ぶのが定番だ。グリップが手前に引かれ、日本人の体型に合わせたハイベント・ドラッグバーも人気商品。

コブラを完全武装するフルメタルジャケットは2003年に登場

2003年に登場した“フルメタルジャケット”シリーズによって新たなスタイルに進化を果たしたサンダンス・コブラ。アルミ鋳物による柔らかな曲線と、名称どおり“完全装甲弾”の武骨なイメージを両立させるデザインは、どちらかというと現在の同店製カスタムの主流となっている。こうして金属の質感を活かすのも創業以来、サンダンスが得意とする手法であり、変わらぬ流儀だ。

FMJ TANK PROTECTORS

FMJ DRESSER OVER FENDERS

FMJ DUCKTAIL OVER FENDERS

FMJ FRONT OVER FENDERS

FMJ BULLET HEADLIGHT VISOR

FMJ BULLET HEADLIGHT NACELLE

軽量化とスタイルUPを高次元で両立

軽量なFRPを使用したパーツも日本のカスタムシーンではサンダンスがパイオニア的存在。コブラスタイル定番の200幅サイズのタイヤ装着の際交換必須のこのパーツは、ルーバーが刻まれたダックテールフェンダーやドラッグイメージのプロストックフェンダーなどをラインアップ。もちろん十分な強度も確保する。

スタイルと音質、排気効率を妥協なく追求

Race Use Only

コブラスタイルと共に登場したBOSSエキゾーストも91年に登場したローライダーヘッダースも、いずれにしてもアメリカン・マッスルをイメージし、生産。どちらも高い排気効率と迫力の重低音を両立する。ちなみにこうしたステンレス製パーツも同店が元祖だ。

細かな箇所へのこだわりもサンダンス流

デザインの異なるフェンダーに合わせ、角度違いのフェンダーストラットを用意する部分も同店らしい配慮。強度とデザインを兼ね備えたこの手のビレットパーツも日本ではサンダンスが先駆的存在である。

NEW COBRA(VIPER)STYLE

秀逸なデザインを誇るサンダンス永遠の定番

アルミ叩き出しで製作された有機的でローライズなフォルムが印象に残るNEWコブラタンクは99年に登場。ちなみに正式名称はC・シェルビーが生み出した四輪にちなんで“VIPER”だが、やはりサンダンスといえばCOBRAのイメージが浸透しているようだ。定番になる飽きのこないデザインも魅力である。

あらゆるスタイルにマッチするロングセラーを誇る逸品

耐腐食性に優れたステンレス製バレルオイルタンクもサンダンスでロングセラーを誇る人気商品。ちなみにバッテリーBOX一体型の社外品オイルタンクも同店が草分け的存在だ。

(出典/「CLUB HARLEY 2024年10月号」)

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