宮城発の実力派ショップが作るソフテイルチョッパー

チョッパーだけでなく、フラットトラックやオフロードにインスパイアされたカスタムも得意とする「アスタリスク」。代表の星川さん自身が、ツーリングやフラットトラックレースなどバイクを存分に楽しんでいることもあって、お客さんのバイクも“楽しく走れること”を大切にしている。

どんなバイクであれ楽しく走れることが基本

カスタムだから何かを我慢するのではなく「走る、曲がる、止まる」がきっちりできるバイクを作り、整備するのが信条だ。この2台は、どちらも長く乗り続けられている車両で、ツインカムはオーナーが代わっても変わらずアスタリスクが診続けてきた。また、エンジンの故障からショベルに載せ替えたというチョッパーは、最初にカスタムしてから20年近く経つが、オーナーの嗜好に合わせて幾度も変更を加えているという。何度も仕事をお願するリピーターが多いのは、アスタリスクと星川さんが信頼されているという証しだろう。

1997 FXSTSスプリンガーソフテイル|S&S製のショベルモーターとロングフォークでインパクト抜群!!

当初は普通のスプリンガーフォークだったが、オーナーが知人からロングフォークを譲り受けて交換。オーナーがデザインしたロッカーを星川さんが適切な長さで作り、走安性は見た目の印象よりもいいという。以前はフロントブレーキにミニドラムを付けていたがロングにしたのと同時に撤去し、チョッパーらしくシンプルなフロントまわりに。それを補いつつ、見た目も損なわないためにリアはスプロケットブレーキに交換。エンジンをS&S製のショベルヘッドに換装しているのもポイントだ。

フリントブレーキがない分のストッピングパワーを得るため、リアにスプロケットブレーキを装着。ホイールにはMORADのアルミリムを採用。

エボからS&S製のショベルに換装している。1530ccでパワーがあるためかなり強烈なチョッパーに仕上がっているが走安性に不安はない。

12インチオーバーのフォークを装着しているが星川さんが適切なサイズで製作したロッカーで安定した走りを得ている。ハンドルはワンオフで製作。

2004 FLSTCヘリテイジソフテイル クラシック|スリムな外装を製作することで唯一無二の個性を強調!!

「やり過ぎずサラッとカスタムした感じがカッコいい雰囲気」に。ヘリテイジを購入した前オーナーがすぐにアスタリスクでカスタムしたチョッパーだ。当時の星川さんが作りたかったスタイルでもあり、ホイールは自分用のカスタムに使おうと用意していたモノ。数年後にオーナーが代わり、現オーナーは初めてハーレーに乗るという女性。身長に合わせてミッドコントロールに交換し、そのためにマフラーをワンオフで製作した。最初のカスタムから20年経っているがまったく色褪せない一台だ。

ハンドルはアスタリスクによるワンオフ。自然なポジションで乗れる高さと幅にこだわった。ブレーキマスターとレバー、グリップはPM製だ。

一番のポイントは車体のスリムさ。幅広なヘリテイジのフロントを、タンクの幅と合わせるかのように、スポーツスターのフォークとトリプルツリーに交換。極力ナローに見せた。

ステップはミッドコントロールに交換。元来付いていたマフラーでは装着できなかったためワンオフで製作。シンプルで車体の雰囲気とマッチしている。

ウエストコーストチョッパーズ製のタンクを大幅にモディファイしている。スリムな分の容量不足を補うためにムーンのエマージェンシータンクも装備。

フロントホイールはPM製の21インチ。ブレーキは同じくPMのローターにRSD製の4ポットキャリパーを採用してルックスと機能を両立している。

ソフテイルのチョッパーらしくリアフェンダーはスイングアームに装着。ビレットホイールはPM製の18インチ。タイヤサイズは180だが走りは軽快。

(出典/「CLUB HARLEY 2024年10月号」)

この記事を書いた人
CLUB HARLEY 編集部
この記事を書いた人

CLUB HARLEY 編集部

ハーレー好きのためのマガジン

ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

Pick Up おすすめ記事

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...