レバー交換のみでラジアルマスター級の扱いやすさに!!【H-D偏愛主義】

皆さんは普段フロントブレーキを使う際、どんな風に操作しているだろうか。もしかして握力を鍛えるときに使う「ハンドグリップ」をニギニギするように、チカラ任せにレバーを握り込んでいないだろうか⁉ 私はやってます……というか、私の旧い「XR1000」では、そうせざるを得ないのが正直なところ。もちろんこれでは制動力を強めたり、徐々に弱めたりといった繊細なコントロールはできないし、必然的に腕にチカラが入ってしまうのであまりよくない。理想は柔らかめのタッチながら、レバーを引くほどに制動力が高まっていく社外メーカー製の「ラジアルマスターシリンダー」のようなフィーリング。しかし、XRのブレーキは絶望的だ。欧米人って本当にそんなに手がデカいの⁉ ってぐらいにレバーが遠いうえ、1~2センチほど、いってみれば“遊び”の分程度にしかレバーを引くことができない。わずかにレバーを引くと、突然硬いタッチに変貌し、そこからレバーが動く気配がまったくなくなってカッチカチになる。だからこそハンドグリップで握力を鍛えるがごとく、ギュ~ッと目いっぱいレバーを引いてしまうのだが、そうでもしないとブレーキが利いてくれないのだ。

雨宮武|いわゆるエンスー的なバイクとカスタムが大好物な本誌副編集長。基本的にスポーティに走れるバイクを好みつつも腕にはまったく自信なし。

悩みの種だったブレーキタッチが超いい感じに‼

繊細なコントロールなど夢のまた夢……。まずは欧米人向けのレバー形状そのものを何とかしたいが、XRのマスターシリンダーに取り付けできるレバーは存在しない。せめてタッチがよくならないかと、ピストン径の小さい純正品(シングルディスク用のマスターシリンダー)に交換してみようかとも考えたが、それではタッチこそ柔らかくなっても、ダブルディスクのXRに使えば、キャリパー内のピストンが上手く作動せずに危険なことになりそうな気がする。社外品のラジアルマスターに交換するのも、見た目的に違う気が……と、ずっと悩みの種だったのだ。

そんな折、日本中のXRオーナーの救世主である「サンダンスエンタープライズ」の柴﨑“ZAK”武彦さんより、XR用のレバーを開発中だという夢のような情報をいただいた。それがいよいよ発売されたとあって、さっそく交換してもらったというワケ。

結論をいえば、レバーを交換しただけで、まさにラジアルマスターに交換したかのような柔らかいタッチを実現。チカラ任せにレバーを握り込まずとも、純正マスターシリンダーのままであることがウソみたいにギューッと奥までレバーを引けるようになる。「XRって、こんなにもブレーキが利くバイクだったのか」と感心してしまうほど純正ブレーキの性能を引き出してくれるのだ。

またレバーの形状も優れていて、親指と人差し指でスロットルを操作しつつ、残りの3本指でブレーキをかけることも容易い。それこそ超繊細なブレーキワークが可能になる。XRオーナーはもちろん、82~95年モデルのビッグツインとスポーツスターにも対応しているので、オーナーの方は一度試してみてはいかが? その効果に感動してしまうこと間違いなしだ。

少しレバーを引けばカッチカチ……

XR1000の純正レバーはようやく指の第1関節がかかるほど遠く、ここからレバーを引いても1 ~ 2㎝で止まってしまう。そこからカッチカチのタッチのまま、思い切りチカラを入れてようやく制動力が立ち上がる感じ。

ググ~ッと奥まで握り込める!!

XR1000のほか、1982 ~ 95年のビッグツインとスポーツスターに適合する「フェザータッチパワーレバー」。ブレーキはアルミ地1万4300円、ポリッシュ1万4850円、ブラック1万5400円。クラッチはアルミ地1万3750円、ポリッシュ1万4300円、ブラック1万4850円。2008 ~ 24年のツアラー用も登場した。

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ポイズン雨宮
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真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
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