まだまだ暑い秋も革を纏って走るなら、鹿革のシャツ&ベストが最適解。

「フラットヘッド」といえば激しいタテ落ちのジーンズが代表作だが、近年はレザーブランドとしての顔も併せもつほど、革製品への注目度が高まっている。ラインアップでは、もちろん馬革が人気だが、季節の変わり目に押さえるべきは鹿革だとディレクターの宮坂さんは話す。

創業初期から進化を重ねるディアスキン・プロダクツ

「鹿革はしなやかさが一番の魅力です。そのため着用するとほかの革よりも軽く感じられるし、保温性・透湿性にも優れているから、寒暖差のある季節のツーリングに最適な素材なんです」

フラットヘッドが鹿革を扱うようになったのは、なんと25年も前から。日本の鹿革タンナーとしてトップシェアを誇る「藤岡勇吉本店」とタッグを組み試行錯誤しながら理想の鹿革を追求してきた。

「着込むほどに艶が出る革にしたかったので、渋鞣しでほどよい張り感をもたせています。また艶感を強調したかったので革の芯まで黒く染めていますが、今後は色モノの鹿革にも挑戦したいですね」と宮坂さん。進化を続けるフラットヘッドの鹿革は、今後も注視しておくべき存在だ。

「フラットヘッド」宮坂 勝さん|フラットヘッド創業メンバーの一人で、現在はブランドが運営するレザーファクトリー「ストックバーグ」を束ねるディレクターとして活躍中。ヴィンテージのバイク&クルマのカルチャーにも精通していて、休日はホットロッド仕様のフォード・モデルAでツーリングに行くのが趣味なのだとか。

キズが多い革として有名なディアスキン。天然素材である証しともいえるが、製品に仕立てるときは、なるべく目立たない箇所にキズがくるようにレイアウトしているという。

1946年式のサイドバルブにまたがる宮坂さん。春〜夏にかけては長年愛用しているレザーベストを着用することが多いのだとか。

FN-LS-DS004 DEERSKIN SHIRT JACKET

フラットヘッドの名作アイテムのひとつである鹿革のウエスタンシャツ。創業初期から作り続け、少しずつ改良を重ねてきたロングセラー。革は1.3㎜厚の鹿革で、一枚の革で仕立てたソデや後ろ身ごろなど、贅沢に革を使ってスムースな着心地を追求。やや短めの裾丈や、小ぶりのエリなど使いやすい仕様も盛り沢山。29万7000円〜

FN-LV-DV001 DEERSKIN VEST

いまや春夏のレザーウエアの定番として、革好きから絶大な支持を得ているフラットヘッドのディアスキンベスト。ほどよい深さのVゾーンや、軽く絞られたウエストといった秀逸なデザインが人気の秘密。通気性&吸湿性が高い鹿革の特性も相まって、蒸し暑い季節でも快適なレザーライフを愉しめること間違いなし! 18万7000円〜

(出典/「CLUB HARLEY 2025年6月号」)

この記事を書いた人
サカサモト
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サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
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