【調査報告②】スペシャルカスタムとして登場した「ブレイクアウト」が世界的な人気に!
ハーレー社が自らプロデュースする限定生産のスペシャルカスタムモデルが「CVO」だが、2013年モデルとして登場したのが「FXSBSEブレイクアウト」だ。そもそもCVOは、市販モデルをベースに選ぶことが多いが、これはベースモデルが存在しないCVO独自のモデルであった。
当時のFX系ソフテイルのラインアップにないロー&ロングなシルエットに加えて、全体を黒くまとめたダークカスタムモデルが多い中、クロムパーツをふんだんにあしらったゴージャスさ、そして240㎜の極太リアタイヤでありながら、以前のロッカーCとはまったく異なるリアまわりの処理などが受け、世界的にも大ヒットモデルとなった。

【調査報告③】CVO人気を受けて通常版モデルがデビュー!!
CVOブレイクアウトの世界的な人気を受け、2013年の後期導入モデルとして急遽発売されたのが「FXSBブレイクアウト」だ。CVOに搭載されていたツインカム110エンジンは、ほかのソフテイルと同様にツインカム96となり、各部のクロムパーツを割愛したほか、ホイールのデザインも変更されている。しかし当然ながら240㎜のワイドタイヤは装備。ハンドルはよりスパルタンなポジションになるドラッグバーに変更され、新たなFX系カスタムモデルとしてソフテイルのラインアップに加えられた。ちなみに2014年モデルでFXSブラックラインは絶版になり、FX系ソフテイルはブレイクアウトのみとなった。
【調査報告④】ツインカム搭載モデルの変更点は多くない
2013年後期に登場したFXSBブレイクアウト。ツインカム搭載モデルに限定すると、2015年にフロントブレーキが見直され、その翌年に排気量が1689㏄の103エンジンへと進化したものの、販売期間の長いモデルと比べると変更点は多くないので、車種選びで悩むことはないだろう。トルクフルな走りを考慮するなら103エンジンの2016年以降、見た目を考慮するならCVOと同じデザインのホイールを採用したツインカム最終型の2017年モデルがオススメといえるが、販売期間がわずか1年と短いことが難点。とはいえ、現在の中古市場のタマ数は潤沢で、いまがチャンスともいえる。
【2015】ブレーキを一新して制動性能が向上
マスターシリンダーとブレーキキャリパーを変更。ブレーキを最大にかけた状態でレバーを握るチカラを約40%軽減した。これによって繊細なコントロールがしやすくなっている。
【2016】103エンジンで排気量がUP
排気量1689㏄のツインカム103エンジンを搭載。これに伴い、すべて電気で制御する電子スロットルが採用され、昔ながらのワイヤーケーブルがハンドルまわりからなくなった。
【2017】ホイールデザインを変更


10本スポークからCVOブレイクアウトと同じ21本スポークの「タービンホイール」に変更。CVOと同じクロム仕様ではなくコントラスト仕様で足まわりを引き締めている。
関連する記事
-
- 2025.08.26
ビルダーと彫金師のスキルが宿るハンドメイドの造形美【ショベルカスタム、この一台!!】
-
- 2025.08.22
ほかにない存在感! ”グースネック”のショベルに首ったけ。
-
- 2025.08.21
何がそんなに面白い!? ボクがカスタム沼に落ちた理由。
-
- 2025.08.20
走りと造形美を研ぎ澄ますショベルチョッパーの黄金比【ショベルカスタム、この一台!!】