見る者に感動を与える“FXなき時代のFX”
2017年の「ホットロッドカスタムショー」に渾身の作品として出展した「JENNY LIND」。ビルダー星川さんの思惑とは裏腹にアワードは何も獲れずに終わった。すべてを否定されたように感じ、H-Dのカスタムから離れていたが、7年経ったある日、同じ足まわりを使ったカスタムを作ってほしいと懇願される。乗り気ではなかったが〝自分自身のけじめの一台〟として再びホットロッドカスタムショーにエントリー。前作と同じく映画『グレーテストショーマン』のように感動を与えることをコンセプトに創作した「BENNU」は見事にベストオブショーを獲得した。
“BENNU”|ASTERISK CUSTOM WORKS
旧い「インディアン」のレプリカであるリーフスプリングフォークとカスタムテック製ドラムブレーキなど特徴的なまわりは、前作JENNY LYNDと共通。タンクなどに純正パーツを多く採用することで、“アメリカのモーターシーン黄金期のH-Dに、もしナローなFXタイプがあったら、こんなスタイルになっていたはず”という発想も製作途中に加えられた。パーツにメッキ処理はせず磨いて輝かせている。
(出典/「CLUB HARLEY 2025年6月号」)
text&photo/T.Masui 増井貴光 取材協力/アスタリスク カスタムワークス TEL022-384-5139 https://asteris9.com
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