3ページ目 - ベイクルーズを定年まで勤め上げたシャツ屋の和田くんを紹介します【アメトラをつくった巨人たち。】

タイの衣服が持つ魅力を伝えるべく「カルム」を始動

(左から)日常使いしやすいサイズのミニトートバッグ。様々なカラーバリエーションが展開されているが、どれも配色が絶妙。2万900円/「カルム」の織りの美しさを、オブジェとして気軽に家で楽しむことができる。現地の「カルム」オフィスには愛猫がおり、猫好きである和田さんもメロメロなのだとか。8800円/ポップな配色が爽やかな開襟シャツ。随所にデザインとして配されるステッチは、実際に現地で職人たちが手縫いしているもの。2万8600円/後述するショーツとセットアップで着用可能なシャツ。表に入る刺繍が可愛らしく、こちらも職人による手刺繍。4万6200円/ショーツの左腿あたりに入る石のようなもので文字を象ったモチーフは、タイの民族服で見られる意匠。2万4200円

近年は自身でも「空白だった」と語るアジアに魅せられ、アカ族、モン族、ヤオ族といったタイの山岳民族に伝わる伝統工芸をはじめ、知る人ぞ知るローカルブランドにも着目。それらを単にフックアップするのではなく、和田さんならではのモダンな解釈を加えて展開している。

多くの体験を経て今辿り着いた新境地、タイ

未開の領域だったタイのバングルは、その精巧なデザインのクオリティに驚いた。ローカルに根付いた「ナンヤン」のサンダルは、その履き心地に惹かれ、日本でも展開。サンダル2200円、バングルは和田さん私物。

思うがままの服作りを表現するブランド

「T.FUNKY WADA」は和田さんが手がけるブランド。自身の作りたいものを好きなように、ただし、現代に即した仕様でアップデートして製作する。(左上から)ニットの産地である新潟・五泉市のニッターが編み上げた、リバーシブル仕様のハイゲージボーダーニット。1万7600円/爽やかな配色の開襟シャツ。マドラスチェックシャツを着るように、アイビースタイルにも取り入れやすい。2万6400円/近年和田さんが注目しているタイのプロダクツより、タイパンツ。本来の意匠を活かしつつも、日本人向けに改良を加えた。5 万5000 円/フランス海軍の1940年代製パンツを穿きやすく、かつポケットを追加して製作。3万800円

本江MEMO

40年来の仲間のひとりですが、「ベイクルーズ」を勤め上げ、世界を放浪した挙句、65歳で新しく会社を立ち上げた人。SNSで展示会を開催するとのポストを見つけてしまい、冷やかし半分で訪問。ウチの店では展開できる商品ではないものの、応援はできるかなと。さらに現役復帰するならと、本連載のゲストをお願いしました。取材に伺った池ノ上の事務所兼ショールーム、若い頃は渋谷、原宿で散々遊んだ、あの和田くんが選んだ新天地。初めて降りた駅でしたが、感動するほど静かで良いところでした。

多くの業界人が影響を受けたであろう『MADE IN U.S.A Catalog』。ちなみに雑誌『ポパイ』の創刊は1976年のこと。ぼくも和田くんも、当時は1960年生まれの16歳。勉強もしないで、コレばっかり読んでいましたよね。

(出典/「2nd 2026年1月号 Vol.216」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

Pick Up おすすめ記事

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。