全部知ってる? 人気眼鏡店「緑青」宮川さんに聞く、メガネのメインテナンス10の疑問

メインテナンスと聞くと、どこか面倒な印象を持つかもしれない。しかし実際は、身近なアイテムを使ったケアや日々の小さな心がけでもある。お気に入りのメガネや帽子を長く愛用できるように今日から始めてみよう

CONTENTS
「Optic Salon緑青」店長・宮川佑介さん|老舗メガネ店で経験を重ね、メガネデザイナーとしての活動も経て3年前に「緑青」をオープン。穏やかな時間が流れる心地よい店内には選び抜かれた多彩なメガネが並ぶ

【DATA】
Optic Salon緑青
東京都世田谷区羽根木1丁目21-3 に76 亀甲新い
TEL 050-1807-2015
営業時間:12:00~18:00
定休日:不定休

Q.1 正しい外し方、畳み方、置き方を教えてください!

A.1 外す時は、両手で。畳む時は、基本左から。置く時は、眼鏡の上側を下向きに

外し方

両手を使うのが基本。テンプルの結合部分に負担をかけないよう根元を持って掛け外ししましょう。

置き方

写真の置き方がベスト。万が一、上から大きな力がかかってしまっても、衝撃が分散しやすいです。

Q.2 メガネ拭きはどんなものがいいですか?

A.1 大きいものが使いやすい。洗濯も忘れずに!

大きなものをひとつは持っておいたほうがいいと思います。汚れが蓄積してくるので、きちんと洗濯することが大事。汚れた状態のメガネ拭きでいくら拭いても、メガネは綺麗になりません。衣類と一緒に洗濯機で洗って大丈夫ですよ!

Q.3 意外と知らないNG習慣とは?

A.3 メガネをかけたままのお風呂やサウナ

レンズは熱に弱いので、ヒビが入ったり変形してしまったりします。もちろん、温泉もダメです! 硫黄で眼鏡がすぐに錆びてしまいます。

A.3 毎日同じメガネをかけ続ける

メガネはパンツと同じです。一日中肌に触れているので下着と一緒。毎日洗って毎日替えましょう。3本くらいをローテーションで使うのが理想です。

Q.4 レンズを傷つけないように汚れを落とすには?

A.4 水で洗って、よく拭くこと! クリーナーがあればなお良いです!

水洗い

基本は水洗いがマストです。空気中のゴミがたくさんついた状態で拭いてしまうと、ヤスリのようにレンズを傷つけてしまいます。車と一緒です。洗車する時は、最初に水で流してから洗車に入りますよね。そして、水で洗った後はしっかりとメガネ拭きで拭いて水分を取り除くこと。そうすれば、錆びたり水垢になったりする心配はありません。

クリーナー

クリーナーを使うと、水では落とすことができない皮脂や食べ物の油を取ることができます。ハンドソープは酸性寄りなので、使わないほうがいいです。メガネ用のクリーナーが一番おすすめですね。レンズに吹きかけて手で優しくなじませた後、ティッシュで水気を取り、最後はメガネ拭きで拭く。とにかく、よく拭くことが大事なんです!

Q.5 街角やメガネ店でよく見る超音波洗浄機って使ってもいいんですか?

A.5 メガネのコンディションをよく見てからにしましょう

メガネが新品ならば使用しても問題はないですが、5年ほど使って経年劣化したような場合には使わない方がいいです。細かい汚れが取れて綺麗にはなりますが、ヒビや変色の危険性があったり、メッキ剥がれが余計に酷くなってしまったり。例えるならば、大きな怪我をしたにも関わらず、入浴してしまっているような状態。傷口をさらに広げて悪化させないように要注意!

Q.6 クリーナーもクロスもティッシュもない! 出先でメガネの汚れを取るには?

A.6 エアータオルを使っちゃいます

出先でメガネを綺麗にするアイテムが何もない時は、お手洗いで水洗いをして、エアータオルで乾かします。ちなみに、バンダナのような繊維が硬い布でレンズを擦るのは良くないです。水洗い後、水分をとるために軽く押さえつけるようなかたちで拭くのは大丈夫です。人の肌と一緒で、乾いたまま擦ると良くないんですよ。コンビニのおしぼりやウェットティッシュもおすすめ。最後は水分をしっかりと拭き取ることも忘れずに!

Q.7 鼻パッドやレンズの隙間の汚れは?

A.7 歯ブラシや爪楊枝で落とせます!

鼻パッドは汚れが溜まりやすい場所なので、小さめの歯ブラシで優しく洗ってあげると綺麗になります。レンズの隙間など細かい部分に溜まった埃は、爪楊枝で取れます。取れない汚れは、ショップに持っていき綺麗にしてもらうのがいいと思います。

Q.8 扱い方に注意すべきフレームの素材ってありますか?

A.8 セルロイドとアセテートは特に要注意!

セルロイド

アルコールは厳禁です。アルコールのついた手でメガネを触るだけで、指紋が残るほど溶けてしまうんです。アルコール入りのメガネクリーナーには注意してください。除光液もNGです。

アセテート

汗やアルコール分の強い整髪料に弱いです。髪の毛を短く刈り上げている方でも、汗でワックスや整髪料が垂れてきたりする場合があるので、使用する際は注意してくださいね。

Q.9 おすすめのケアグッズを教えてください!

A.9 ガチドラとクリーナーです!

ネジが緩んできた時には、自分で締めてもらって大丈夫です。サイズのあったドライバーを使いましょう。オススメは、サンニシムラさんの「ガチドラ」という商品。とても使いやすいですよ(https://www.san-nishimura.co.jp)

左は、泡状で出てくるクリーナー。泡をレンズにつけて水洗いし、ティッシュで拭きます。中央と右は、霧状タイプ。レンズに吹きかけて手で優しくなじませ、ティッシュやメガネ拭きで水分を取ってください(http://www.eyfe.jp )

Q.10 メガネケースはどんなものがいいですか?

A.10 ハードケースがおすすめです。

ハードケースがおすすめです。旅行や出張時はハードケケースが安心ですが、携帯電話と財布だけの鞄の中に入れる場合にはソフトケースもあり。サイズは、メガネを入れると少しゆとりがあるくらいのものがいいです。ショップで貰ったケースのサイズが合わない時は、無理に使わなくていいですよ。ちなみに私は、市販のハードケースに、オリジナルの革のカバーをつけたものを使っています。

3つのポイントをおさらい!

  • 汚れを落とすには水洗いがマスト
  • メガネについた水分はしっかり拭き取る
  • 眼鏡=下着! 毎日洗って替えるのが理想

(出典/「2nd 2026年1月号 Vol.216」)

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