オールアメリカンカーキズ

「アメリカ製を貫く」なんて言葉が誌面を躍ることも減ってきた。一部のモカシンやブーツ、その他バッグやカットソーなどいくらかは散見するが、ことパンツに関してはまさに絶滅寸前と言っても過言でないほどだ。
そんな中、ジョージア州の自社工場で一貫生産するのが「オールアメリカンカーキ」。
ウエストからワタリにかけて適度なゆとりを持たせた往年のアメリカンスタイルのワイドテーパードとなると、喜んで財布の紐を緩めたくなるトラッドマンは私だけではないはず。
定番モデルの「リラックスフィット」は、裾に向かってなだらかにテーパードした美しいシルエットに加えて、脇線に沿ったシームポケット、ヒップポケット口の片玉縁などディテールも申し分なし。そして、特筆すべきはその生地「クラマートンツイル」。
クラマートンミルズ社が1929年に米陸軍向けに開発し、第二次世界大戦期の制服用にも採用された軍用チノクロスで、8.2オンスを誇る高密度コットンツイルはハリ感も強く、センタープレスをつけて折り目正しく穿きたい。
グレーフラノのスラックス代わりに履きたいから、チャコールはマストとして、この手の生地とシルエットの紺チノも探すと見つからないから、この2色が有力。驚きのコスパも含めて、2本買いは確定かなと。サイズ違いでも欲しいくらい。1万8810円(ジャラーナ本店TEL03-3834-0966)
(出典/「
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