革新的な機能素材で、常にアウトドアシーンの先頭に立ち続ける。
1830年に創業した老舗アウトドアブランド「ウールリッチ」。いまでは定番の柄となっている“バッファローチェック”は、同ブランドが1850年に初めて生み出したもの。赤と黒を格子状に組み合わせ視認性を高めることで、ハンティング時の誤射を防ぐために開発された。以後、ファッションの文脈を含めて多くの人々に愛される柄となっていった。
時は流れて1970年代。「ウールリッチ」は、ゴアテックス社のファブリックを使ったウエアの展開をスタートする。実はこの時期は、まだゴアテックス社が現在のように機能素材のメーカーとして広く知られる前のこと。つまり、「ウールリッチ」は初期からゴアテックス社の可能性を信じていたのである。
バッファローチェックからゴアテックスまで。その機能や用途は違えど、革新的な機能素材を用いたウエアで世のアウトドアシーンを牽引してきた「ウールリッチ」。同ブランドが新作として展開するウエアのなかから気になるアイテムを2点ピックアップする。
GORE-TEX MOUNTAIN PARKA
ゴアテックス社製2レイヤーのラミネート生地を採用したマウンテンパーカ。リサイクルポリエステル糸を使って高密度で織り上げることで、ほどよい光沢感と軽量性を獲得。言わずもがな撥水・防風・透湿性にも優れている。さらに、機能性だけでなくデザイン性にも特筆すべきポイントが。実は70年代の「ウールリッチ」のマウンテンパーカのアーカイブをベースにデザインされており、モダンな素材感に反してシルエットは王道のクラシックスタイルなのだ。ディテールを見ても、マウンテンパーカらしいドローコード付きのフードや大ぶりのポケットは残しつつも、裏地をメッシュ仕様にしたり、フロントジッップに軽量のビスロンファスナーを採用するなど、クラシックとモダンがとことん融合した一着。9万3500円
素材はゴアテックス社の[ウインドストッパー]。その名の通り、風の強い日も高い防風性と透湿性を誇り、快適な着心地を担保してくれる。普段着としてはもちろん、アクティビティの際にも活躍間違いなし。
WINDSTOPPER HOODED JACKET
高密度で織られた超軽量な2層生地に、耐久性が高くて軽量なePE(延伸ポリエチレン)メンブレンを貼り合わせたゴアテックス社製の生地を採用。透湿性がありながらも裏地に貼られたテープによって完全な撥水・防風性を実現し、質感としてはシルクのような光沢や、なめらかな肌触りが特徴。フード部分にはアジャストできるドローコードを内蔵し、防風性をさらに高めることもできる。機能としてのディテールのみを備えたミニマルなデザインは、スタイリッシュな着こなしにもってこいだ。8万9100円
撥水性・防風性・透湿性はもちろんだが、より快適性に重きを置いているのが[ゴアテックス インフィニアム]。身体に無理なくフィットする柔らかな着心地でストレスフリー。
【問い合わせ】
ウールリッチ 二子玉川店
TEL03-6431-0150
https://www.woolrich.jp/
@woolrich_japan
Photo/Yoshika Amino Text/Shuhei Takano
関連する記事
-
- 2025.03.06
U.S.NAVYのロングセラーと、ミステリアスなモデル。
-
- 2025.03.01
レザージャケットの真骨頂、経年変化を味わうダブルヘリックスの革ジャン。
-
- 2025.02.28
「The REAL McCOY’S」の冬のマストバイ。