バッファローチェックだけでなくゴアテックスまで。機能素材を網羅する「ウールリッチ」の新作。

アメリカ・ペンシルベニア発の老舗アウトドアブランド「ウールリッチ」バッファローチェックの生みの親としても知られる同ブランドから、2025年春夏展開される新作をピックアップする

革新的な機能素材で、常にアウトドアシーンの先頭に立ち続ける。

1830年に創業した老舗アウトドアブランド「ウールリッチ」。いまでは定番の柄となっている“バッファローチェック”は、同ブランドが1850年に初めて生み出したもの。赤と黒を格子状に組み合わせ視認性を高めることで、ハンティング時の誤射を防ぐために開発された。以後、ファッションの文脈を含めて多くの人々に愛される柄となっていった。

時は流れて1970年代。「ウールリッチ」は、ゴアテックス社のファブリックを使ったウエアの展開をスタートする。実はこの時期は、まだゴアテックス社が現在のように機能素材のメーカーとして広く知られる前のこと。つまり、「ウールリッチ」は初期からゴアテックス社の可能性を信じていたのである

バッファローチェックからゴアテックスまで。その機能や用途は違えど、革新的な機能素材を用いたウエアで世のアウトドアシーンを牽引してきた「ウールリッチ」。同ブランドが新作として展開するウエアのなかから気になるアイテムを2点ピックアップする。 

GORE-TEX MOUNTAIN PARKA

 ゴアテックス社製2レイヤーのラミネート生地を採用したマウンテンパーカ。リサイクルポリエステル糸を使って高密度で織り上げることで、ほどよい光沢感と軽量性を獲得。言わずもがな撥水・防風・透湿性にも優れている。さらに、機能性だけでなくデザイン性にも特筆すべきポイント。実は70年代の「ウールリッチ」のマウンテンパーカのアーカイブをベースにデザインされており、モダンな素材感に反してシルエットは王道のクラシックスタイルなのだ。ディテールを見ても、マウンテンパーカらしいドローコード付きのフードや大ぶりのポケットは残しつつも、裏地をメッシュ仕様にしたり、フロントジッップに軽量のビスロンファスナーを採用するなど、クラシックとモダンがとことん融合した一着。93500

素材はゴアテックス社の[ウインドストッパー]。その名の通り、風強い日も高い防風性と透湿性を誇り、快適な着心地を担保してくれる。普段着としてはもちろん、アクティビティの際にも活躍間違いなし。

WINDSTOPPER HOODED JACKET

高密度で織られた超軽量な2層生地に、耐久性が高くて軽量なePE(延伸ポリエチレン)メンブレンを貼り合わせたゴアテックス社製の生地を採用透湿性がありながらも裏地に貼られたテープによって完全な撥水・防風性を実現し、質感としてはシルクのような光沢や、なめらかな肌触りが特徴フード部分にはアジャストできるドローコードを内蔵し、防風性をさらに高めることもできる機能としてのディテールのみを備えたミニマルなデザインスタイリッシュな着こなしにもってこいだ。8万9100

撥水性・防風性・透湿性はもちろんだが、より快適性に重きを置いているのがゴアテックス インフィニアム]。身体に無理なくフィットする柔らかな着心地でストレスフリー。

【問い合わせ】
ウールリッチ 二子玉川店
TEL03-6431-0150
https://www.woolrich.jp/
@woolrich_japan

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...