01…レッドウィング ×エンジニアド ガーメンツ/憧れのブランド同士の共演はいくつになっても胸がときめく。
いくつになってもコラボアイテムという言葉には胸が高鳴るものだ。これまで様々なブランド同士のコラボレーションを目にしてきたが、これほどまでに気分が高まったのはいつぶりだろうか。100年以上も続くアメリカの老舗シューズメーカー〈レッドウィング〉と、日本人が手がけるニューヨークブランドの第一人者〈エンジニアド ガーメンツ〉。
どちらも我々にとって憧れのブランドであるが、これまで一度もコラボがなかった。2024年は誕生から25年という〈エンジニアド ガーメンツ〉にとっても特別な1年。そんな記念すべき年に、ファン待望のコラボが実現した。注目のアイテムは、〈レッドウィング〉の定番モデルである「アイリッシュセッターオックスフォード」をベースに、羽根部分からヒールまでをヌバック、甲とトゥ部分をスムースレザーで仕上げたコンビネーションデザイン。
ブラック同士の切り替えは派手すぎず、シックになりすぎない絶妙なバランスで、多色使いが苦手な人でも手に取りやすく、万能なブラックはスタイルを選ばない。コラボアイテムながら、その質実剛健な作りは変わらず、安心感を与えてくれるのも〈レッドウィング〉ならでは。
アメリカという共通の土壌を持つふたつのブランドが、コラボを果たした歴史的なアイテム。見れば見るほどにヨダレが出る。7万7000円(エンジニアド ガーメンツ TEL03-6419-1798)
02…ブルーブルー/[MA︲1]だけどこの配色ってギャップにやられた。
正直ミリタリーアイテムって、あまり馴染みがない。自身が華奢なので、武骨なアイテムはどうしても身の丈に合わないと思っている。だからこそ、まだ服のことを全然知らなかったころ、フランス軍の[M-47]パンツを初めて穿いたときは驚いた。「上品なミリタリー服ってあるんだ!」と。
この〈ブルーブルー〉の[MA-1]も実に上品。というか、硫化染めされた淡いダック地と、濃いブラウンのリブの配色がドストライク。しかもデニムとのリバーシブル仕様だって。金欠編集者にもぴったりじゃん! 9万6800円(ハリウッド ランチ マーケットTEL03-3463-5668)
003…マツダ/メガネと日本酒って確かに相性いいのかも。
結構メガネが好きなので、メガネ関連の情報は敏感にキャッチしているつもりだ。先日〈マツダ〉と、日本酒で有名な〈黒龍〉がコラボしたと聞いて、「一体なんの縁だ」と思ったが、どちらも福井のメーカーだと知って納得。
本年で220周年を迎えた〈黒龍〉と、その8代目蔵元である水野氏の還暦を祝すコラボで、還暦をイメージした赤色の生地をイチから製作したらしい。〈黒龍〉側もオリジナルで醸造したお酒を220本限定で販売。メガネを眺めながらちょいと一杯、という贅沢セットってわけだ。13万5300円(マツダアイウェアジャパン TEL0776-43-9788)
004…ヨネトミ/名作リジッドカシミヤシリーズに新色トップグレー登場!
「米富繊維」は山形の山辺町にあるニットブランド。1952年創業の老舗で、〈ヨネトミ〉や〈コーヘン〉のようなオリジナルブランドを手掛けたり、いろんなブランドとの別注にも精力的に取り組んでいて、編集部にも“米富”ブランド好きは多い。
かくいう筆者ももちろんそのひとりで、〈ヨネトミ〉の[リジッドカシミヤセーター]が、一番のお気に入り。名前に“リジッド”とついているとおり、普通ニット製品には欠かさないはずの「洗い」や「染色」を一切排除し、硬い状態のままで編み上げてしまうという一風変わったアイテム。
カシミヤって聞くと、一番目くらいに“軟らかさ”を連想するけれど、硬いカシミヤっていうギャップに惹かれて、キナリ色の[リジッドカシミヤセーター]を購入したのが、約2年前のことだ。経年を楽しみたくて、洗うのは極力控えているけれど、着込むほどにカシミアらしい柔らかな風合いになってきて、ニット製品にはあまり感じづらいと思っていた経年変化による愛着をひしひしと感じている。
そんな筆者のお気に入りアイテムに新色のトップグレーが追加された。なんならキナリ以上に僕の好きなアウトドア古着とも相性が良さそうだし、2着目を育てる時がやってきたということだな! 開封した瞬間に香る無染色ニット特有の野趣あふれる香りもいいんだよなぁ。5万1700円(ヨネトミストア TEL023-664-8165)
(出典/「2nd 2024年12月号 Vol.209」)
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