イチから育てたい優良デニム9選【ミリタリー編】

数あるデニムの中からどんなデニムが僕らのワードローブに入るべきなのだろうか。「トラッド」という大きなテーマに沿って2nd誌が厳選し、デニムをシルエットやデザインごとに5つのカテゴリに分類した。レギュラーストレート、ワイドフィット、トラウザーズ、フレア、ミリタリー……今回は「ミリタリー」をピックアップ! ミリタリーとワークの融合により、一層ラギッドな印象が強まるかと思えばそうではない。ミリタリーの武骨なディテールワークは、ブルーという柔らかみのあるカラーリングによって、むしろほどよく中和するのだ。※着用モデル/188センチ、73キロ ※レングスは丈感に合わせて調整している場合があります

1.A VONTADE|ジャングルファティーグイージーパンツ

着用サイズ表記/M

緯糸に綿麻糸を織り込んだ8オンスデニムで春夏気分。70年代の米軍パンツをベースにヘリンボーンテープとドイツ・フィドロック社のマグネットバックルでイージーパンツ仕様にアレンジ。3万800円(ブリックレイヤーTEL03-5734-1098)

2.BUZZ RICKSON’S|トラウザーズワーキングデニム

着用サイズ表記/30

1937年に米陸軍が支給した作業用デニムトラウザーズを復刻。腰の背面にはヨークがなく大きなシンチバックがアピールする。オールドミリタリーとオールドワーク、双方の気分を満喫。1万9580円(東洋エンタープライズTEL03-3632-2321)

3.KENNETH FIELD|グルカ3 トラウザー

着用サイズ表記/L

ブランド創生期からリリースされている看板モデル。英国ミリタリーがベースで、プリーツは深くヒップ周りはすっきり。自然なテーパードシルエットでジャケットスタイルとも相性抜群。3万3000円 (アーチ東京TEL03-5825-4649)

4.BONCOURA|ベーカーパンツ デニム

着用サイズ表記/32

USネイビーのストレートタイプのベイカーパンツをボンクラ流に再構築。素材はオリジナルのイケ綿ライトオンスデニムだ。丸みのあるポケットが太すぎないシルエットに美しく映える。3万8000円(サロン ボンクラTEL072-968-7073)

5.ENGINEERED GARMENTS|ファティーグパンツ

着用サイズ表記/M

長らく定番モデルとして展開されているファティーグパンツを8オンスのコーンデニムで製作。裾にかけてナチュラルにテーパードがかけられる。L字ポケットの脇にジップポケットを追加。3万1900円(エンジニアド ガーメンツTEL03-6419-1798)

6.Nigel Cabourn|ブリティッシュアーミーパンツ—ルーズデニム

着用サイズ表記/32

日本製12オンスデニム。40年代の英国陸軍のバトルドレスパンツをベースに60年代のローデシア軍のバトルドレスパンツの要素を配合。ベルト裏には40年代のオフィサーパンツの仕立て。4万4000円(アウターリミッツTEL03-5413-6957)

7.orSlow|USネイビー ユーティリティ パンツ

着用サイズ表記/L

40年代にUSネイビーが作業用パンツとして着用していたモデルをベースに、オリジナルの9オンスセルビッジデニムで製作。ややゆったりとしたシルエットで、緩やかにテーパードを描く。2万1780円(ベースデニムプロダクツTEL0798-74-8106)

8.SUS-SOUS|MK-1トラウザーズ

着用サイズ表記/7

40年代にダストパンツとして製造されたオーバーパンツを軸に様々なユーロミリタリーパンツのディテールをミックス。10オンスデニム、ゆったり脚線、腰のドローコードで気負わず穿ける。4万9500円(マサムネTEL03-6869-5359)

9.OUTIL|パンタロン バンサット

着用サイズ表記/3

糸の染めからオリジナルで作製したデニム。ロープ染色で本藍染めした経糸に対し、ヘンプと綿を混紡した緯糸が打ち込まれる。ディテールは30年代のハンティングパンツを参考にした。4万1800円(にしのやTEL03-6434-0983)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2024年6月号 Vol.205」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...