1.イタリアのテーラーと作った最初のオーダースーツ|「ビームス」プレス チーフ・安武俊宏さん
オリーブグリーンのダブルブレストにボーダーのニットタイとベージュのタブカラーシャツを合わせた安武さんらしいスタイル。スーツは「スティレ ラティーノ」のトランクショーで誂えたという。
「テーラーと意見を出し合いながら作った思い出の1着です」
オーダーの証であるネーム入り
テーラーに任せて選んでもらったペイズリー柄の裏地に安武さんの名前が入るパッチが。
ウエストはサイドアジャスター仕様
クラシックなサイドアジャスターを選択。インナーのボリュームに応じて調整が可能だ。
2.職人との会話の中で辿り着いたこだわりのディテール|「ボンビュー」オーナー・大島拓身さん
ブルーがかったシャークスキンを使用したスーツは英国を代表するテーラー「ファーラン アンド ダービー」のトランクショーでオーダー。
「自分に合うのなら既製品でも良いという考え方ですが、職人と会話して作り上げたスーツにはやはり愛着が湧きます」
スタイリッシュなナローラペル
テーラーからの提案で、ナローラペル、Vゾーンが深くなる1つボタン仕様を選択。
ボタン式のサイドアジャスター
英国仕立てのトラウザーズに多いディテール。バックルタイプとはひと味違った印象に。
3.ひとつの時代感を意識した統一感のあるスーツスタイル|「ファイブワン 銀座本店」店長・泉敬人さん
ジャケットのラペルやシルエットから、70年代の空気を感じるスタイル。
「あまり細く見えすぎないように、オーダーするときは肩幅もしっかりとるようにしています。ただ、アメリカ服とは違って、シェイプを効かせるところも作ってメリハリを意識しています」
生地は「ファイブワン」オリジナル
ウール95%、カシミア5%で作った平織り生地は、シワに強いという実用性がありながら“とろみ”も兼備している。
アマノジャクなフレアパンツ
裾に向かって広がるフレアパンツは、ヒネリ好きな泉さんらしい選択。70年代を意識したスタイルにもマッチする。
4.英国紳士を思わせる質実剛健なスリーピース|「シップス 銀座店」スタッフ・大津賀柊登さん
25歳ながらすでに7着ものオーダースーツを所有する大津賀さん。ダークブラウンのスリーピースは英国の老舗生地メーカー「カイノック」の生地を使用しているという。
「メランジっぽく奥行きのある生地感が好みです。英国紳士らしく着こなしたいですね」
英国らしいチェンジポケット
英国調のスーツによく見られるディテール。オーダー時にこだわったポイントのひとつ。
ドレッシーなスリーピースを選択
スーツの中でも最もドレッシーなスリーピース。ベストが入ることで威厳が増す。
(出典/「2nd 2024年5月号 Vol.204」)
Photo / Yoshika Amino, Nanako Hidaka, Satoshi Ohmura Text / Kihiro Minami, Shuhei Takano
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