2nd編集部若手編集・ナマタメが30万円以下で、クラシックアウトドアスタイルに合う時計を探す!

大の古着好きで、特にアメリカのクラシックアウトドアなアイテムを好む2nd編集部・ナマタメ。”アウトドアスタイル好きならタフな出自を持つミリタリーウォッチが合うのでは”と編集長から助言を受けて訪れたのはミリタリーの名店「キュリオスキュリオ」。ヴィンテージウォッチを愛する店主・萩原秀樹さんに30万円以下の逸品を推薦してもらった。タフな出自を持つアウトドアとミリタリー。ふたつの相性はいかに……。

「キュリオスキュリオ」店主・萩原秀樹さん|ヴィンテージミリタリーウォッチの名店を営み、もちろん自身もヴィンテージウォッチを愛するひとり。インテリアは北欧ヴィンテージで揃えるという、萩原さんのこだわりが詰まっている

【おすすめ①】1950s U.S.M.C.

アメリカ軍でもUSMC(United States Marine Corps)に支給された時計は数が少なくレア。風防部分にはパッキンの入る防水ケースを採用。14万円

【ポイント①】真っ白な文字盤

70年以上前とは思えないほど真っ白な文字盤が特徴的。綺麗すぎてレプリカかと思ってしまうが正真正銘オリジナル。ここまで白い状態で残る個体は激レア。

【ポイント②】夜光のスモセコ

時針と分針だけでなく、秒針にも夜光塗料が塗られている。秒単位の把握が必要な軍隊において、暗い夜に秒針が見えないなんてナンセンスということだ。

【おすすめ②】1940s German Army

第二次世界大戦時に「ゼニス」がドイツ陸軍に納入したもの。文字盤に経年変化が見られるが、ケースとも相性抜群で、雰囲気がよい。18万8000円

【ポイント①】「ゼニス」らしい針

ぱっと見ではわからないかもしれないが、これまで何本も「ゼニス」の時計を見てきた萩原さんからみると6角形の針が実に「ゼニス」らしいのだという。

【ポイント②】当時の最先端である耐震装置付き

ドイツ陸軍の同型の時計は30年代後半に開発された当時の最先端技術「耐震装置」がすべからく備えられている。軍用に開発された時計としては異例のこと。

【おすすめ③】1940s British Army

第二次世界大戦中にイギリス陸軍で採用されていた「バーテックス」の[ダーティダース]。軍用らしく視認性を追求した文字盤が機能的で美しい。24万円

【ポイント①】防水のメッキケース

小傷はあるが、比較的状態の良いボリュームのあるメッキケース。裏蓋に刻印されたWWWの文字はWristwatch Waterproofの略で防水仕様の証拠。

【ポイント②】イギリスの官有物の証明「ブロードアロー」

英国の官有物であることを示すマークが施されている。当時の英国軍支給品のほぼすべてに付けられており、ブランドごとに形が違ったりするのも面白い。

【おすすめ④】1940s U.S.Navy

軍用ではなく、耐震装置付きの一般販売品に刻印を行い、二次大戦末期に米海軍に支給されたもの。自国ブランドではなくスイスのロンジン製は希少。28万円

【ポイント①】24時間表記の文字盤

時刻認識の錯誤による事故を防ぐために、文字盤は24時制を採用している。経年変化による変色が見られるが、使用には問題なく、むしろ雰囲気漂う一本に。

【ポイント②】細かい囲みステッチ

ヴィンテージの時計によく見られる細かい囲みステッチが特徴的。現代の時計のベルトにはない、ヴィンテージ独特の風合いが時計の良さを引き立てる。

【おすすめ⑤】1940s German Army

第二次世界大戦時に「ピエールポント」が独陸軍に納入したもので、上記モデルと同じ仕様。つまり、こちらも耐震装置が組み込まれている。7万5000円

【ポイント①】他国に比べ、無名ブランドを多用する

他国と比べ、ドイツのミリタリーウォッチを作っているメーカーは多い。一流からマイナーなところにまで関係なしに同じものを作らせているのもドイツの特徴。

【ポイント②】傷が雰囲気の良い、メッキケース

傷が多く、ボコボコしたメッキケースは、男らしい武骨な印象。ステンレス製にはない大戦モデルらしいメッキケース独特の雰囲気が楽しめる1本。

【おすすめ⑥】1940s Royal Air Force

第二次世界大戦でイギリス空軍が使用した「オメガ」の[6B/159]。同モデルで海軍のものもあるが、刻印された6Bの文字が空軍用の証拠。24万円

【ポイント①】文字盤の経年変化が抜群

コンディションは決して良いとは言えないが、経年変化の様子が他と比べても群を抜いて格好いい。ミリタリーウォッチならこれくらいの雰囲気を選びたい。

【ポイント②】古くさい風合いが堪らないニッケルケース

ステンレスやメッキケースでは表せないニッケル独特の艶感が渋い1本。薄いリューズも当時のアイテムらしいチープさで、まさに大戦モデルと呼ぶに相応しい。

【DATA】
キュリオスキュリオ
東京都港区南青山4-26-7 +8ビル302
TEL03-6712-6933
営業/15:00〜20:00
休み/月曜・火曜

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2024年1月号 Vol.201」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニム界の異端児・ラングラー、製造期間は約1年のみの“幻の名作”がついに復刻

  • 2025.12.27

ロデオ・ベンをデザイナーに迎えてカジュアルウエアに参入したという歴史やカウボーイカルチャーとの結びつきなど、独自の発展を遂げてきたラングラー。膨大なアーカイブの中から、王道から希少な隠れ名作まで全6型が復刻を果たした。 幻の名作が華麗なる復刻を遂げた。 アメリカ三大デニムブランドのなかでも特異な歴史...

「ORGUEIL」が提案する、凛冬を彩る大人のガーメンツ。

  • 2025.12.26

凛とした寒さが日に日に増し、コーディネートが重くなりがちな季節。クラシックなデザインと丁寧な作り込みのORGUEILのクロージングが、いつものスタイルを格上げしてくれる。さりげなく上質で存在感のある一着が、冬の日々を彩ってくれるはずだ。 Aniline Steer Oil A-1 Jacket 19...

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...

Pick Up おすすめ記事

【KEATON CHASE U.S.A.×2nd別注】大人のための、ちょうどいいシャンブレーシャツ登場!

  • 2026.01.25

ライトオンスのシャンブレーを使用した、米国のシャツファクトリー「キートンチェイスUSA」の定番プルオーバーシャツ。カジュアルな要素を備えながらシャツ本来のきちんと感も残したこのアイテムを、2nd仕様に別注。胸ポケットの作りや前立てのボタンの数などを微調整し、すっきりと大人な印象にまとまっている。 >...

「ORGUEIL」が提案する、凛冬を彩る大人のガーメンツ。

  • 2025.12.26

凛とした寒さが日に日に増し、コーディネートが重くなりがちな季節。クラシックなデザインと丁寧な作り込みのORGUEILのクロージングが、いつものスタイルを格上げしてくれる。さりげなく上質で存在感のある一着が、冬の日々を彩ってくれるはずだ。 Aniline Steer Oil A-1 Jacket 19...

前代未聞! “自立する”ジーンズ。「EIGHT’G」から職人泣かせならぬトラウマな超極厚ジーンズ登場。

  • 2026.02.04

前代未聞。エイトジーがまたしてもやってくれた! 超ヘビーな27.5オンスのジーンズの登場。生地の厚みと重量感はデニム史上でも圧倒的で、まるで穿く甲冑のような迫力。縫製は熟練職人の手作業のみで行われ、普通のジーンズでは味わえないタフさと存在感を誇る。穿くだけで男の背筋が伸びる、気合十分の究極仕様、“自...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...