【おすすめ①】1950s U.S.M.C.
アメリカ軍でもUSMC(United States Marine Corps)に支給された時計は数が少なくレア。風防部分にはパッキンの入る防水ケースを採用。14万円
【ポイント①】真っ白な文字盤
70年以上前とは思えないほど真っ白な文字盤が特徴的。綺麗すぎてレプリカかと思ってしまうが正真正銘オリジナル。ここまで白い状態で残る個体は激レア。
【ポイント②】夜光のスモセコ
時針と分針だけでなく、秒針にも夜光塗料が塗られている。秒単位の把握が必要な軍隊において、暗い夜に秒針が見えないなんてナンセンスということだ。
【おすすめ②】1940s German Army
第二次世界大戦時に「ゼニス」がドイツ陸軍に納入したもの。文字盤に経年変化が見られるが、ケースとも相性抜群で、雰囲気がよい。18万8000円
【ポイント①】「ゼニス」らしい針
ぱっと見ではわからないかもしれないが、これまで何本も「ゼニス」の時計を見てきた萩原さんからみると6角形の針が実に「ゼニス」らしいのだという。
【ポイント②】当時の最先端である耐震装置付き
ドイツ陸軍の同型の時計は30年代後半に開発された当時の最先端技術「耐震装置」がすべからく備えられている。軍用に開発された時計としては異例のこと。
【おすすめ③】1940s British Army
第二次世界大戦中にイギリス陸軍で採用されていた「バーテックス」の[ダーティダース]。軍用らしく視認性を追求した文字盤が機能的で美しい。24万円
【ポイント①】防水のメッキケース
小傷はあるが、比較的状態の良いボリュームのあるメッキケース。裏蓋に刻印されたWWWの文字はWristwatch Waterproofの略で防水仕様の証拠。
【ポイント②】イギリスの官有物の証明「ブロードアロー」
英国の官有物であることを示すマークが施されている。当時の英国軍支給品のほぼすべてに付けられており、ブランドごとに形が違ったりするのも面白い。
【おすすめ④】1940s U.S.Navy
軍用ではなく、耐震装置付きの一般販売品に刻印を行い、二次大戦末期に米海軍に支給されたもの。自国ブランドではなくスイスのロンジン製は希少。28万円
【ポイント①】24時間表記の文字盤
時刻認識の錯誤による事故を防ぐために、文字盤は24時制を採用している。経年変化による変色が見られるが、使用には問題なく、むしろ雰囲気漂う一本に。
【ポイント②】細かい囲みステッチ
ヴィンテージの時計によく見られる細かい囲みステッチが特徴的。現代の時計のベルトにはない、ヴィンテージ独特の風合いが時計の良さを引き立てる。
【おすすめ⑤】1940s German Army
第二次世界大戦時に「ピエールポント」が独陸軍に納入したもので、上記モデルと同じ仕様。つまり、こちらも耐震装置が組み込まれている。7万5000円
【ポイント①】他国に比べ、無名ブランドを多用する
他国と比べ、ドイツのミリタリーウォッチを作っているメーカーは多い。一流からマイナーなところにまで関係なしに同じものを作らせているのもドイツの特徴。
【ポイント②】傷が雰囲気の良い、メッキケース
傷が多く、ボコボコしたメッキケースは、男らしい武骨な印象。ステンレス製にはない大戦モデルらしいメッキケース独特の雰囲気が楽しめる1本。
【おすすめ⑥】1940s Royal Air Force
第二次世界大戦でイギリス空軍が使用した「オメガ」の[6B/159]。同モデルで海軍のものもあるが、刻印された6Bの文字が空軍用の証拠。24万円
【ポイント①】文字盤の経年変化が抜群
コンディションは決して良いとは言えないが、経年変化の様子が他と比べても群を抜いて格好いい。ミリタリーウォッチならこれくらいの雰囲気を選びたい。
【ポイント②】古くさい風合いが堪らないニッケルケース
ステンレスやメッキケースでは表せないニッケル独特の艶感が渋い1本。薄いリューズも当時のアイテムらしいチープさで、まさに大戦モデルと呼ぶに相応しい。
【DATA】
キュリオスキュリオ
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TEL03-6712-6933
営業/15:00〜20:00
休み/月曜・火曜
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2024年1月号 Vol.201」)
Photo/Takahiro Katayama Text/Yu Namatame